アルベルチーヌが話者の「私」の部屋に突然入ってくる。
家政婦のフランソワーズに案内されて。
「私」は憂鬱な午後を、
鈍い時の歩みにいらいらしながら過ごしている。
なぜアルベルチーヌは「私」の所に戻って来たのか。
何度読み返しても分からない。
アルベルチーヌは一度「私」の抱擁を拒絶しているのだ。
くどいようだが、一度「私」は彼女に拒否されているのだ。
僕のわずかな人生経験から言えば、
一度拒否した女が再び舞い戻って来ることなどはありえない。
なのに、この小説では、舞い戻ってくる。
ヘミングウエイの小説でもそうだが、
男の小説家は自分の夢をどうしても書きたくなるのか。
ま、好きなように書けばいいだろう。
誰にも迷惑はかからない。
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