岐阜多治見テニス練習会 Ⅱ

陟屺

  • この門から離れ、旧中山道の琵琶峠まで陟り、遠くに霞む山々を見る。「彼の屺に陟り、母を瞻望す」という詩句を口遊む。確かに何かがあった。誰も止められないまま何かが起きた。もう跡さえ微かで幻のように蘇るだけだ。そこここに立ち尽くしているのは僕のような枯れ木ばかりだった。みんな忘れ去られてゆく。九月になって、あの門が開き、地歌舞伎の狂熱が繰り広げられたら、僕もほんのり酔って我を忘れるだろう。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「四方山話」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事