陶都大橋、精華公民館前、修道院、19号線、土岐大橋、
土岐川沿いに走る県道(多治見河合線)、
土岐市、肥田川沿いの細道、
所々に残っているまだ刈り取られていない黄金の穂、
村社白山神社(その境内でおにぎりを食べる。)、
(その境内の忠魂碑を読む。
何とまあどこもかしこも似たり寄ったりの碑文であることか。
戦争反対の言明は、
一人ひとりの自分自身の言葉で叫ぶべきだ、とその時僕は思った。)
稚児岩、旧駄知町へ。
駄知の入口に、「和洋食器生産高日本一」、との看板。
そうか、そうだったのか。
それで、宮古島の居酒屋にも駄知の器があったのか。
右を見ても、左を見ても、
陶器工場ばかりだった。
殺風景と言えば、殺風景だ。
この駄知町を自転車で駆け巡りながら、
一番強い刺激を受けたのは、
ある店先の小さな看板を読んだ時だった。
その文句は、
「あなたの人生を変える0.02ミリ」だった。
笑い声にはならない笑いを自分の内部で感じながら、
僕は「他のすべての駄知の印象が消えても、
この宣伝文句だけは残りそうだ」と思った。
ところで、この「あなた」は、
男を指すのか、女を指すのか、
両者を指すのか、
あるいは、
性別には関係なく、
単に買い手を指すのか。
一度暇と相手があったら、
テストしてみたい。
そして、
もし人生が変わらなかったら、
誇大広告だと言ってメーカーに苦情を言ってみようか。
逆に、万一、人生が変わったら、
「駄知は良いとこ、一度はおいで
町を歩けば、チョイナ、
人生が変わるよ」と歌いたい。
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