二度目の相差。 海女のいる町。 ばあちゃんでも、いや、 経験豊かなばあちゃんだからこそ、 潜ったら、瞬時に変わる。 あわびを探す目の鋭さ。 ひじきを刈る手の素早い動き。 しかし、 でくの坊のわいにとっては、 海はやはり岸から眺めるもの。 ほんまに、 岸辺を歩いているだけでも、 何か恐怖感のようなものがどこからともなく 湧いてきよるねん。