同僚にイカの塩辛は安くてうまいと言ったら、鰹の塩漬けを知っているかと問われた。意外な反応だった。なるほど、雑談はなるべく発展させたほうがよい。しかし、残念なから僕の答えは「知らない」だった。仕事を終え、帰宅し、食卓でビールを飲んでいたら、目の前に数枚の紙片があった。その内の一枚を何気なくひっくり返してみたら、塩鰹の写真付き宣伝だった。何という偶然だ。なぜそんな紙片が卓上に散らばっていたのか、不思議だった。しかし、あまりの偶然にちょっと驚き、その西伊豆の塩鰹の会社に注文する決心をした。