日曜の午後、 こういう山の中を歩き回り、 時に感傷に浸り、 時に無念夢想の中に漂う、 これが、 最近の僕の休日の過ごし方の一つだ。 木漏れ日と静寂と湧水、 こういうものも今後日本に永く残したいものの幾つかだ。 それだのに、 車に乗って山際まで行く。 我ながら、言動の辻褄が合っているとは思えない。 こういう言わば自己矛盾の固まりが凡人の特徴だとすれば、 凡人としては、 この気付きの中で、 自分なりに耐えていくしかないのだろうな。