私が昔のバスガールの話をしたら、「知らない」という人がほとんどだった。
もう60年以上前の話になるだろうか、
昔の乗合バスには運転手と車掌が乗務していた。
車掌は大部分女性で、「バスガール」と呼ばれていた。
その仕事は、車内での切符販売、乗降客への対応、バスターミナルでの車両の誘導等だった。
そのバスガールを知らない世代ばかりが自分の周りにいるという事実の新発見、
いや、これには少々ショックを受けた。
自分はもう古老なのだ。
自分はもう昔話を聞く立場ではなく、聞かせる立場になってしまったんだ。
この発見は、次のことをも説明するかもしれない。
自分は今まで、同世代や年上の人とはあまり交際してこなかった。
若い世代の人々とほとんど同じようなつもりで交際していた、ということを。
くどくどと無駄話を長くすると若い人には嫌われるので、
もう止めるが、
高齢になっても凛とした横顔を見せる人に出会うと、
心に尊敬の念が生まれる。
人は、
どちらかと言えば、
自分とはほど遠い人に憧れるものなのだろう。
せめて、冷たい山霧の中ではキリッとした顔付きになりたいものだ。
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