泣きながら、撤退同盟

このブログの半分は、薄情でできています。。。

「笑って終わる話では、実はないんですよね。」

2017-06-19 | がっこう!
テレビで見て、びっくりしました!






なぜ夏休み“短縮化”?10日間の学校も:日テレNEWS24

 子どもたちの夏休みが大きく変わりそうだ。静岡県の吉田町では、来年度の夏休みは、お盆含めて約10日間になる予定だという。夏休み短縮にはどんな狙いがあるのか。

■大分市の小学校で、子どもたちが楽しみにしていたのは、あと1か月半ほどでやってくる夏休み。しかし、今年から、夏休みが1週間短くなるという。

■大分市では去年、台風によって2日間休校した小学校もある。大分市は、災害などで臨時休校があると、授業時間数が不足する可能性があるとして、夏休みの最終日を8月31日から8月24日に前倒しした。

■静岡県の吉田町には、別の理由で夏休みの短縮を決定した小学校もある。

■吉田町の小学校教師の月の平均残業時間は、57.6時間に及ぶという。そこで、町は、今年度から1日の授業時間数の短縮を決定。教師の残業時間は減るが、その分、児童が学校に来る日は増え、夏休みを4日間短くした。

■それでもなくならない先生の残業時間。来年度からは、1日の授業を短くするために、夏休みはお盆含めて10日間ほどになるという。夏休みの短縮について子どもたちは―

■「いやいや!勉強も増えるし」「やっぱ、かなしい」

■吉田町PTA連絡協議会・大石会長「(長期の夏休みは)親と子のふれあいという貴重な時間を取れていたと思うんですけど、それが減るということでその点は、不安はあります」

■吉田町は、今月19日に開く保護者への説明会で理解を広めたいとしている。

詳しくは動画で。



夏休みが、
全部で10日



理由は「吉田町の小学校教師の月の平均残業時間は、57.6時間に及ぶという」
ここなんだけど、たぶん、分かりづらいと思う。



日本の学校の先生は、
子供たちに授業を教えるだけが仕事では無い。

わかりやすい方から言うと、
  1. 授業を行う為に、予習というか、次の日教えるべき個所を研究する
    (どの箇所をどの日に教えるのかという予定をあらかじめ組んでおくことは、もっと前にやるけど、それも教師の仕事)
  2. 授業の板書すべき事柄の整理をする。手当たり次第に教えて、子供たちが理解できないのは困るから。
    低学年のクラスだと、ビジュアルで訴えた方が普通に板書するより理解するので、ペタペタ貼って教える奴は、もちろん教師が個人的に作る。
    最近だと「電子黒板」なんてものもあって、予め資料が売られている(理科や社会ではたくさんある)のならよいのだけど、そうでなければ自分で資料作成もしないといけない
  3. 「学級通信」も作ら無ければいけない。親が「全然学校のことが分かりません!!!」ってクレームが来るから。
    教室内での標語や係り当番表も作らなければいけない
  4. 放課後の部活動も見ないといけない。
  5. 放課後の下校指導もしないといけない。
  6. 放課後子供たちが帰った後に何かあったら、なぜか学校に第一報が入るので、それにも対処しないといけない
  7. 親からの連絡相談クレームは大概放課後に掛かってくるから、それにも対応
  8. 授業中調子が悪い子が出たら、対応する。低学年ならおもらし、冬の風邪の季節なら嘔吐する子も出てくる。それら「イベント」を観覧することで無意味に騒ぎまくる子供たちを叱責しながら、対象の児童生徒を保護し、場合に依っては保健の先生の代わりに手当し、残された教室の汚物の片付けもしなければならない
  9. 給食の時間も、子供たちと一緒に食べ、子供の食べ方の指導(食べながら遊びまわっているような子供たちへの対処)もしないといけない
    教師にとって、給食は「昼休憩」の時間では決してない。
  10. 授業と授業の間の「休み時間(愛知県では「放課」という)」、これも教師にとっては休憩になら無い。子供たちへの対応に追われる。低学年の子供なら尚更「子供と一緒に遊ばない先生は、あまり良い先生では無い」という先入観があるので、積極的に係る(遊んであげる)必要がある
  11. 授業ばかりしていればいいんだけど、学校には様々なイベントがある!
    「運動会」「学芸会」「発表会」「遠足」「校外学習」「工場見学」などなど。それらを仕切るのは全て教師の仕事。
    学芸会など、大枠は学校全体の会議で決まるのだけれども、どういう演目を行うかは教師が決め、指導しないといけない(子供主導で決定したように見えて、大体教師の影響で決まるようになっている)。細かい振付や音楽など、高校生なら子供たちで出来るだろうけど、小学生でそれを求めるのは酷なので、やはり教師の仕事。
    そういうイベントの時だと、決まって調子に乗って「やらかす」子供が出てくるので、そういう子を諫めるという、無駄な仕事も増える
  12. 成績表ももちろん教師が付ける。昔のように手書きで無くなった分作業は楽になったが、その分書く内容が増えた学校も結構ある。学期末の成績表は、ちゃんと校長や教頭の印鑑が付いているぐらいだから、当然校長や教頭に見せないといけない。校長や教頭は全校生徒分見るわけだから、終業式の前の日に完成していればいい!っていうわけでは無い。成績表のデータ自体は夏休み前の分なら6月中にはまとめが出来上がっていなければならない。
    成績表が完成すれば終了では無い。出来上がった成績は学校の金庫に10年間の保存義務がある「要録」という書類に書きこんで(もちろんアナログ)保存し無ければいけない(転校する場合には、その「要録」を転出先の学校に送らなければいけない(もちろんアナログ))。
  13. 成績表をつけるためには、普段の授業態度やミニテストなどの記録も一々取っておかないといけない。父兄から「なんでこんな成績なんですか???」って言われたときに素早く回答出来ないといけない
  14. 昔と違って給食費は現金持参ではなく振り込みになったが、その分「給食費未納」という親が増えてきた。それに対応するのも担任教師。給食費未納だからって、「明日から○○くんは給食無しネ!」っていうわけにはいかない
  15. 悪名高き文部科学省から、県や市町村の教育委員会から、色々な提出書類の山がやってくる。一応上司なので、それぞれに対応していかないと怒られるので、懇切丁寧に書類を作らないといけない。
  16. いつまでも同じ授業するわけにはいかない。「教材研究」が必要になる。学指導要領の改定や、理科社会の新発見など、対応すべき個所はたくさん出てくるし、いつまでも古臭い授業方針だと子供が付いてこなかったりするので、やはり「教材研究」は大切。
    前述電子黒板とか、いろいろな機械も登場してくるし。。。。(まさか、いまどきOHPはないわなw)
  17. 先生は色々な会議に参加しないといけない!学校の中の会議もある。例えば年間計画や運動会・卒業式などのイベントの運営方針を決めていく会議、細かい授業内容を決めて行く会議、学年で授業の進め方がクラスごとに違うと困るので(困るのは、子供たち。先生は子供が困らないように頑張る)会議が多くなる。
    学校外での会議も多い。教材研究のための会議(例えば国語なら「国語主任者会」とか)もあるし、学校を横断してのイベント、市町村全体でのイベントもある。それらにも事前打ち合わせが必要


という前提があるという理解をしていただいて。。。。


【図解・行政】学習指導要領改定案・小学校授業時間数の推移(2017年2月):時事ドットコム

 小学校は3~6年で英語の授業が週1こま(45分)増える。他にもプログラミング教育などが新たに盛り込まれるが、授業時間が削減される教科はない。
 山梨県内の公立小の男性教諭(47)は「社会のニーズに合わせた教育を進めるのはいいことだが、今も保護者対応などに追われている教員がさらに忙しくなるのは否めない」と話す。また、学習内容や授業時間が増えることで「子どもたちにとっても負担になるのではないか」と心配する。
 兵庫県内の公立小の男性教諭(26)も「教員がさらに多忙化し、英語などの能力もこれまで以上に求められるようになると、志望する人が減っていくのではないか」と懸念する。
 文科省が次期指導要領で打ち出す「社会に開かれた教育課程の実現」について、大橋明・全国連合小学校長会長(60)は「学校が教育目標や教育課程編成の基本方針を家庭や地域と共有することは大切だ」と評価する。
 一方、小5、6で増える週1こま分について、文科省は15分程度に分割したり、土曜や夏休みに行ったりするなどの案を示しているが、大橋氏は「どれを選んでも課題はある」と話す。15分授業の場合、児童が私語などをやめて落ち着くまでに5分かかる学級では、10分しか残らない。
 いずれも児童の負担や生活リズムなどを考慮する必要があり、「子どもの実態に合わせた設定をし、地域や家庭の理解を得ることが重要になる」と話している。 




はい、来ました!下線部来ましたよ!!


「笑って終わる話では、実はないんですよね。」 ; にげろ~!!
2010-01-15

小学校での4教科+体育音楽図工に、「総合」というわけの分からないものが入ってもう15年ぐらい経つと思うけど、
その「ゆとり教育政策」からうまれた「総合」も残しつつ、
「国際教育が大事!」と言う声に配慮して英語もやり、
「ゆとり教育の弊害!国際競争力確保!」と言う声に配慮して算数の時間も増やす。
時数が足りなくなるのは、分かりきったこと。。。。。


事業仕分けならぬ、授業仕分けが必要かもしれませんね、



これだけの授業時間、どうやって捻出するのよ?

授業時数は10%増か「現状」維持か

「現状」とはなにか。まず、現行の規定について、「審議の概要(検討素案)」はつぎのように紹介します。
 「○ 現在の各学年の総授業時間数は、児童の発達段階等を踏まえ、第1学年は782単位時間(週23コマ相当)、第2学年は840単位時間(週24コマ相当)、第3学年は910単位時間(週26コマ相当)、第4学年から第6学年までは945単位時間(週27コマ相当)となっている」

 これはすでにきつい数字です。このうえ週1コマ増やすのはきびしいのです。教育課程部会の審議のなかでも、総授業時数増を批判する発言があいつぎました。

 ではどうするのか。
 「審議の概要(検討素案)」は、つぎのような、もうひとつの「現状」をあげます。

ry)

 そして、それらは、週の授業のコマを増やしたり、長期休業期間を短縮したりして確保しているのでなく、年間200日(40週相当)授業をしているなかで、結果として上回っている、と説明します。

 いまでも、かなり増やしてやっている、6割の学校は標準時数を1コマ以上上回る授業をやっている、それが「現状」だというわけす。

 そして、つぎの方針を示します。

 「増加した年間の標準授業時数をどのように増加するかについては、これまでどおり、特定の方法を学習指導要領等において示すのではなく、それぞれの学校や児童の実態等を踏まえ、多様な取組により対応できるようにする」

 その「多様な取組」について、つぎのように例示します。
「 例えば、週当たりの授業時数の増加、教科教育の一環として朝の10分間等に行われる読書活動、ドリル学習の活用、1単位時間を変更したモジュール学習の活用、長期休業日の短縮、学期区分の変更などの取組が考えられる」

 まず、授業時数増の確保の方法は一律にはしません、学校の裁量にまかせます、といっています。
 そして、週当たりの時数を増やしてもいいけど、朝の10分間のドリルや読書をカウントしてもいいですよ、夏休みを削ってもいいんですよ、多様なやり方を認めますよ、というのです。すべて学校の責任でやってください、というわけです。

 これは、文科省や教育委員会の指導のもと、授業時間をやりくり算段して確保している、多くの学校の現実を追認することでしかないと受け取られてもしかたないです。もっともらしく授業時間増方針として打ち出すようなことか、と思ってしまいます。

 しかも授業時数の項のなかで、時数増の確保の方針を示す直前に、「教職員定数の改善をはじめ指導体制の整備を進める必要がある」と「審議の概要(検討素案)」は書きます。授業時数の項に、突然、定数改善が飛び出してくるのです。

 中学校部会などで、授業時数増への反対が多く、それを認める条件として、定数改善をうたうことを確認したためです。

 こうまでして、教育再生会議の「10%増」圧力に応えないといけないのか、と思います。逆に、そういうなかでも現場の負担をなるべく増やさないよう、知恵をしぼったといえなくもないのですが。

 なお、中学も同様の展開です。国語、社会、数学、理科、英語、体育を増やし、総合と選択を減らし、各学年で週1コマ増やし、小学校と同様の取組で確保する、というものです。



はい、出てきましたね
ちなみに「1単位時間を変更したモジュール学習の活用」っていうのは、
45分授業を1コマ増やすのではなく、10分の短い授業を毎日(5日)行えば一緒のことでしょ?っていう授業のやり方。

そうでなくても、今時は小学1年生でも6時間授業受けるのが
当たり前な世の中になってきましたしね。。。。


ようするに、授業数が多すぎて、
教師も子供も疲れちゃっているんですよ。。。。

わかってるの?文部科学省のエロい人!!








たぶんこれ、

全国に広がっていきますよ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 奈良にも行ったことはありますが | トップ | 海老名家の野望。。。。 »

コメントを投稿

がっこう!」カテゴリの最新記事