泣きながら、撤退同盟

このブログの半分は、薄情でできています。。。

現場で起きている

2006-12-31 | がっこう!
この一年、
みなさまはいかがお過ごしでしたか?



この一年は、
教育問題の揺り返しがあった一年でもありました。

・校内暴力
・登校拒否
・プチ家出
・性犯罪
など、
ぎゃ~と話題になるだけ話題になったら
それが常態化(当たり前になる)と静まり、
また違う話題が盛り上がるとまたぎゃ~となる

その社会的な
マスコミによるうねりのことを言っているんだけど。。。。。。




年末というのは
何でもかんでも特番になるので嫌いなんだけど、

こんな2つの番組がやっていた。
にっぽんの現場「取り戻せるか 職場のきずな~会社運動会 再び~」
NHK総合で12月27日(水)午後10:00~午後10:45放送

NEWS ZERO特別版 だれも、ひとりじゃないSP
日テレ系で12月28日(木)22:00~2時間スペシャル放送




ある意味対極をなしていて
面白かったんだけど

最初の「にっぽんの現場「取り戻せるか 職場のきずな~会社運動会 再び~」」というのは
ある電気会社(NHKだから。ぶっちゃけアルプス電気)が
かつてのように社員が工場にいることよりも
派遣などの社員が半数以上占めるようになり
現場との意思疎通が出来なくなった(そりゃそうだろう。。。。)ことに危機感を感じた会社幹部(多分)が
かつてのような
大社員運動会を企画したのであった。


そこで
現場で中間管理職として働く課長さんと
かつての「素晴らしき時代」を生き抜いてきたOBのおっちゃんとが

やる気のない派遣のおねぇちゃん相手に苦戦している模様を
ドキュメンタリーで放送していたんだけど、

さて。


派遣で来ているおねぇちゃんは、

時間までおって仕事をちゃんとこなせば
文句を言われないはず。
それをせっかくの残業代削られてやりたくない運動会練習(ムカデ競争。。。。)を
しなければならない(2週間前から毎日
その上ムカデ競争担当の課長さんからはしっかりやるように言われるし、
OBのじいさんには
ちょっと気にくわないから気にくわない顔をしているだけで
山のように説教されてしまう。

と言うことで、
モチベーションは下がりっぱなしの右肩下がり直線を
描いている。


なのに、
そのかつての「良い時代」しか知らないOBのおじさんは
「支給の靴下を履いていない」
「声が小さい」
「話を聞く時に顔を見ない」
「そんなことだから○○」と
小姑よろしくネチネチ言うもんで
更にモチベーションが下がる


あんまり痛ましすぎたので
最初の15分を見て
妻と
「チャンネル変えようか」
と、
結局その大運動会がどうなったか
結論を見ていない。




昔のいい時代のように
今時の子供は
命令されたら命令された通りにする
なんて事は
一時的にはやらない。
なぜならそう言う訓練を受けてこなかったから。

(ちなみに漏れは
その訓練を受けてきた世代の末っ子


だったらどうするか。


もう成人になったものを
一から教育するなんて
時間も予算ももったいない。

子供のうちにやっとくべきなんだろうけど、
今更言っても遅い。


ならばどうするか?





もう一つの「NEWS ZERO特別版 だれも、ひとりじゃないSP」というのは
平原綾香さんと今村組という踊り集団がJupiterコラボで披露していたんだけど
その今村組というのは青少年の踊りの集団のようで、
色々な男女が50人以上?(小学生ぐらいもいるかな?)で群舞をするんだけど
そのモチベーションの上げ方は
半端でなかった。


普段に於いては
「良い父親」のような
「良い親友」のような
その監督なんだけど

結果を出さない踊りに対しては
半端無く
それこそ「叩きつけるように」叱る。
理由は、
自分たちがモチベーションを上げないから
(踊るつもりになっていないから)。


番組後半、
東京の日テレへ連れて行くメンバーを
全体の中から3人はずした。
理由はあまり上手くなっていないから。
(理由としては、もっとも当たり前)

ところが
そのことを理由に
全体のモチベーションが下がってしまった。


そこでこの監督の人の雷が
どかーんと全体に、
またその群れを引っ張るリーダーに
落ちた(容赦なく


[ココが重要]
・メンバーをはずされた人間がいるなら
「何ではずされたんだろう」「いやだなぁ」でチンタラするのではなく、
「そいつらの分まで背負って頑張ってやろう」という気概が感じられない

・1人でも一緒に行けない人間がいるのがいやなら
「何でだめなんですか!」と食って掛かるだけの気合が必要だし、
「死ぬほど練習させますから、どうか一緒に連れてってください、お願いします!」という
全体のまとまりを造るのが大切。


と、言うことを
上手くまとめたこのチームは
結局落とされた3人も含めて

面白いようにまとまって

素晴らしい演技を披露することとなる。
(但し、漏れには演技自体の素晴らしさは、理解出来ない。。。。。。




トヨタが作ったカンバン方式は
生産性を挙げるためには
すばらしい技術だと思う。

しかしそれは
生産性を挙げるためであって
個々の労働力の向上とか
全体の纏りとしての調和だとかは
二の次三の次になっている。

というか、
基礎労働力がすでにあってこそ、
その上に「カンバン方式」だとか
いろいろな発展した労働力があるんだと思う。




今の日本に必要なのは何か?



カンバン方式も
いらない

言うわけにはいかまい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゆきがふる~ | トップ | 年末百景 »

コメントを投稿

がっこう!」カテゴリの最新記事