Studio UNILABOの”MANGA配信行為”

漫画家【蒔野靖弘&のぎまこと】のweb公開用コミックの配信とお仕事に関する事など、ダラダラ綴る雑記ブログです。

■プリンター印刷でコピー本同人誌製作したメモ【mission.2】

2011年01月15日 00時30分27秒 | 公式webサイトはコチラ
■プリンター印刷でコピー本同人誌製作したメモ【mission.2】


2)作業工程に付いて
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 ・スキャン後の線画の調整 >フォトショップで色調補正
 ・セリフに使用したフォント >メイリオ
 ・原稿の割付 >中綴じの際は注意が必要! 必ずサンプルを製作する事。
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と言うわけで、ぺン入れまで終わったB4の原稿を600dpiの”カラー”でスキャン。
カラーでスキャン後にグレースケールに変更したほうがイイかなと。
あくまで個人的意見ですけど(^^:)
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スキャン後にフォトショップでグレースケールに変換。
     ↓
色調補正の[明るさ・コントラスト]を50と40にして原稿の白さを元に戻す。
     ↓
その後トーンカーブで線をハッキリさせた後、
     ↓
再度、色調補正の[明るさ・コントラスト]で線のドットに付いてる
余計な”ぼかし”感を飛ばしてます。<もう一回50・40に数値移動
====================================
これで線画の完成。


コレの後で、白と黒使ってベタとホワイトを済ませ
トーン作業を行い原稿の完成です。

同人誌なのでセリフも自分で入れなければなりませんが
コレが結構時間がかかる…orz

フォントの殆どは[メイリオ]使ってます。
コレがなんか便利なんで。


で、今度はこのB4の完成原稿を”1枚のB4用紙に”割付します。

原稿自体はB4なのですが
本のサイズがB4を半分に折ったB5サイズになりますので、
”B4の紙の片面に2ページ分配置”する事になります。

間違ってはイケナイので、まず先にページ数とかのサンプルを作ること。
こんな感じ。




しかも私は”中綴じ”と言う方法で本を作りますので
B4サイズの紙の「両面に印刷」になるので、特に気を付けなくてはなりません。

今回は表紙と裏表紙は片面印刷。
中身は12ページですので3枚(両面(4ページ分)を3枚)の印刷。
1冊作るのにB4の用紙が4枚と言うことになります。

だから割付はこうなる訳です。



コレが出来たらまずは片面印刷。

今回使用の複合機
Brother JUSTIO A3インクジェットFAX複合機 MFC-6490CN
は、モノクロ印刷の速さも売りらしく、実際にメチャ早い!!

で、気がついたのがこのプリンタ。
【中央】がほぼ完璧に中央に来てる!!
半分に折ったときキチンとなってることにちと驚いた。
普通(?)かなり気を使わないと中央に来ないのに。

B4の漫画原稿を「普通」で印刷しましたがにじみも少なくキレイに印刷出来ました。
そもそもこの複合機の黒インクは顔料系なので安心して印刷出来ます。
あ、でも紙次第で印刷ムラのでる出ないも変わってくるようです。

ココでひとつヒント。
=================================
実はB4(JIS)でプリントアウトしようとする場合
プリンターのドライバーには「キレイ」「普通」「高速」「最高速」と
選択できるのですが、ココで「キレイ」を選択すると
実は”キレイに印刷するが為にインクが多くでてるかも?” と言うこと。

「キレイ設定」にしてしまうと裏写りが多くなるみたい。
なので、今回のようにコピー本作る時は「普通」にしたほうがイイかも知れない。
=================================
もちろん紙が良ければ「キレイ」にしたほうがよりキレイに印刷
できるのは言うまでもありませんが(^^;)


で片面を印刷出来たら、印刷面を上にして再度カートリッジに入れて
今度は裏面印刷。



コレで両面印刷が終わります。



B4原稿のスキャナーと黒の高速印刷できるプリンタ。
ほんと重宝してます(^^)

でも残念ながら
私が買ったMFC-6490CNは
B4サイズの印刷をする場合「縁なし印刷」が出来ない。<A4とかはOK



ちなみにこのマシンの上位マシンはA3のフチ無しも印刷できるのか…。
=======================================
Brother JUSTIO A3インクジェットFAX複合機 MFC-6890CN
=======================================
しかも、入れ替えしなくても両面印刷できるみたい。
もちろんこっちは少し高いけど。


で、完成した物を綴じるのですが
この中綴じ用ホッチキスはガイドが付いてますので
4枚重ねてガイドに当ててしまえばもうそこは紙の中央(笑)



ガチャンと2発打ち込めば綴じが完成。
半分に折って本が完成します。



やっぱ両面印刷の中綴じの方が完成度高いと思います。
今回は厚口の紙で4枚綴じましたが、コレのページ数が上がったら
綴じるのが大変になろうかとも思いますが
最低16ページ(紙6枚)がいいかも。
読んで欲しいしねえ。


と言うわけで
プリンター印刷でコピー本同人誌製作したメモ【mission.2】も完了。

次回迄にまだいろんな改善点とかでるかと思いますが
それはそれで追加項目として行こうと思います。

では今回はこの辺で(^^)


前回、
プリンター印刷でコピー本同人誌製作したメモ【mission.1】はこちら。


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■プリンター印刷でコピー本同人誌製作したメモ【mission.1】

2011年01月15日 00時22分50秒 | 日常&雑記
■プリンター印刷でコピー本同人誌製作したメモ【mission.1】



去年の末、コミケ迄約1週間しか無い状態で同人誌を作った。
ものすごく久々に作ったので、作り方を忘れないウチに
メモしておこうと言う雑記です。

まずは正直いうとコピーじゃなく、プリンターで印刷したので
「コピー本」ではなく「本」じゃないかと言う指摘もあると思いますが
それはそれでオイトイテ(笑)
とりあえず何回かに分けてアップしたいと思います。

基本的に漫画を描く工程の
[ネーム]→[下書き]→[ぺン入れ]→[消しゴム]迄はアナログ作業
[ベタ]→[ホワイト]→[トーン]はPC作業とだけ描いておきます。
ココまでは取り立てて変わったことはしてないし。


1)使用したメディア&デバイスに付いて
 ====================================
 ・B4の完成原稿のスキャンと印刷 > ブラザーMFC-6490CN A3スキャンもOK
 ・中綴じ用ホッチキス > コクヨS&T 中とじ用ステープラー SL-M41 A2中綴じOK
 ・マルチペーパー > オストリッチ リッチライト 厚口 B4 104.7g 115μ  
 ====================================



■ B4原稿もスキャニング可能な複合機 ■□□□□□□□□□□□□□□□□

とにかく仕事でB4の原稿用紙を使用して描いてるため
コレをスキャニングできるスキャナーが必要になる訳ですがコレが殆ど無い。

前に持ってたヤツはもうwindows7では使えない。
新しく買うしか無いって事で2年前ぐらいに買ったのが
============================
Brother JUSTIO A3インクジェットFAX複合機 MFC-6490CN
============================
です。
正直メチャ安いと思います。他に無いし(笑)

コレがA3までスキャンできるし印刷もOK。
元々完成原稿の控えを取るために今までコピー機のレンタルを
してたのですがそれが馬鹿らしくなってコレに切り替えました。

おかげで部屋も広くなりました(笑)



こんなスペースがあればOK!
でもコレがあるおかげで、コピーで紙に出力してファイルに保存してたものも
このマシンはスキャンと同時に自動でPDF文書にしてくれる機能も
持ってるので、もうこれ以上場所をとらないで済むという便利さもあります。

ちなみに、買った当時にアップした記事はコチラ↓
==================================
B4原稿もスキャンできる複合機レポート①【ブラザー MFC 6490CN】
http://blog.goo.ne.jp/unilabo/e/6e68af12fef09eda970c9ca7521ea5a0

B4原稿もスキャンできる複合機レポート(2)【ブラザー MFC 6490CN】
http://blog.goo.ne.jp/unilabo/e/b6b92eb0cc12708c3677cf9771a18c46

B4原稿もスキャンできる複合機レポート(3)【ブラザー MFC 6490CN】
http://blog.goo.ne.jp/unilabo/e/46dab8a79b7d583c38702f0d2613f3fe
==================================
正直すっかり必需品です(^^)
未だにこれ以降、A3(B4)対応の物は新型は出てないし。




■ 中綴じ用のホッチキスも急遽購入… ■□□□□□□□□□□□□□□□□

中綴じ方法を選択したので専用のホチキスが必要になる。
元々ホッチキスの向きが90度角度変更できるモノは持ってたのだが
冊数が多く、コレではとてもじゃないがムリだと判断し新しく買うことにした。



買ったのはコレ
====================================
コクヨS&T 中とじ用ステープラー SL-M41
====================================
無骨なんだけど、こういう方が故障が少なくてイイかなと。
実際使ってなんの問題も無いし、作業効率はバツグンにアップ!!

針(?)も3号と言う事務用より太くて丈夫なものを使うので
ページ数あがっても対応できるし。




■ 紙は結構考慮が必要です。 ■□□□□□□□□□□□□□□□□

ココで紙に付いてなのですがコレが一番難儀したかも。

今回買った物はコレなのですが…
======================================
オストリッチ リッチライト 厚口 B4 104.7g 115μ 50枚
======================================
紙に関しては今回、1週間で原稿描きから製本迄全てをこなさなくてはならず、
近所のオフィスベンダーで手に入る紙のみが頼みの綱で店の中で探した結果。
コレしか無かったのです。

しかしコレがまたスゲー高かった!
50枚しか入ってないのに623円もする…orz

でもさすがに印刷はキレイにでたし、裏写りも気にならない。
そして何より本になったときの完成度は高く自信をもって出せたから良かったけど。

確かに普通のコピー用紙でも両面印刷自体はできるけど
裏の印刷がメチャ透けてしまって、全然読めない状態になると言うことを
今回改めて知らされることになった。



↑コレが極普通のコピー用紙に両面印刷した状態。
裏面に印刷した物がスケスケでダメダメちゃんです。
この画像だとイマイチ表現しきれませんが…。

ま、後で聞いた話なのですが、同人誌(コピー本)で
両面印刷して本にする人は少ないと言うことでした。
大体は印刷面を表にして、真ん中で ”山折り” して
そのまま横でホチキスで綴じるパターンだという。

コレなら確かに裏写りを気にする事は無くなりますが
私はなんかコレって本っぽく無いし
グレードが高くないよなあと思ってしまった訳です。

どっちが安いか?と言う問題だけならきっとこっちの方が
安くあがるのかなあ? 良く解りませんが(^^;)

ま、それはさておき私は中綴じを選択したのですから
その方法をメモ。

裏写りを気にしてしまったためと時間が無かったので
今回の様な高い紙を使わざるを得ませんでしたが他に方法は無いのか?
次回からもこんなグレードで作ってたのでは大変です。
と思って色々さがしたのですがコレが無い!!!

両面印刷可能でインクジェット印刷も出来て裏写りの少ない紙。
困った~~。

一応調べてたら、アスクルでかろうじて使えるかも知れない紙を発見。
==================================
 アスクル フルカラーペーパー B4 1冊(500枚入)1,231円
 81g/2m  紙厚100μ 両面可能
 http://www.askul.co.jp/p/659047/
==================================
なのでまずはコレで作ってみよう思い買ってみた。



実は他の所で90gとかもあったけど、両面印刷不可とか
インクジェット不可とかそんなのばっかり…。

で、その紙に印刷した比較画像掲載してみます。

画像1
コレがごく普通のコピー用紙 64gかな。


画像2
年末に本作ったときに使ったマルチペーパー 104g


画像3
今回買ったアスクルのカラーペーパー 81g


64gと81gはイマイチ違わないように見えるかも知れませんが
それなりに違います。
もちろん104gだと殆ど影響無いぐらいの透け方。

表紙だけはカラーの表紙にして、ラミネート加工も考えましたが
そこまで行くならもう印刷屋さんで冊数あげて作った方が
安上がりになるんじゃないかと思います(笑)
 
と言うわけで、
プリンター印刷でコピー本同人誌製作したメモ【mission.1】
完了。

次回、
プリンター印刷でコピー本同人誌製作したメモ【mission.2】
【2)作業工程に付いて】


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