武士の一分

ちょいネタバレあり：映画ＣＭの範囲内で。


▲映画館の外。巨大看板シートが目立っていた。

木村拓哉は凄い。
登場シーンから、スクリーンの中には「三村新之丞」が居た。
檀れいも「加世」だった。
中盤で「そういえばこの人、木村拓哉だったんだ」と思い出すような感じ。

そして、特筆すべきは徳平役の笹野高史。
私が映画賞の審査員なら、助演男優賞をあげたい。
この人凄いわ。

緒方拳や坂東三津五郎も流石だったなぁ。
渋い演技がカッコイイって思えちゃう。

三村家の縁側の下に、使い古した植木鉢がくくってあった。
かつてこの家の主人が盆栽などの手入れをした過去があるような、
新之丞の父親を連想させるような小物使い。
これ、意外と深いと思う。
映画のセリフにはそんな説明など無いんだけどね。

和蝋燭の象牙色の光、
蛍の点滅する淡い光、
行灯の明り。
盲目になるという設定に対比して、
光の表現が素敵だった。

時代劇を少しでも好きなら観るのをオススメ。
木村拓哉という役者がどう演じるかを観たいなら、更にオススメ。

剣道やったことある人には、技の凄さが更に解るかも。
殺陣を楽しむ時に剣を観ちゃうけど、
足元の演技が凄い。
それと、見えてない瞳の演技は圧巻。

ちょっぴり笑わせて、泣かせる映画。
好きな人と一緒に観て欲しいって言ってた意味が解った。
究極の愛の話だったんだね。

武士の一分：公式ＨＰ

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我が家の庭にある大きな木も色付いて、
紅葉がかなり降りてきているのを実感した。