静かなる絵画

画家の描く絵は、完成すると決まってひとりでに動き出し、中の住人たちが世界を構築していくものだった。

しかし彼の描く絵は、

何枚描いても、いくら描いても、

ぴくりとも動きだすことはなかった。

それでも彼は描いていた。描くことをやめなかった。

蝋で固めたように静かな絵画。

動かぬ風景ばかり重なり積もる。



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高校美術の試験解答のアレンジ。当時のものとは種類が違うけどネタは似たような感じ。突然ふと思い出した。
思えば文才のない私が１時間でよくあの話をかけたと思うよ！テスト中の緊張感も相まってすごいノリノリだったような気がする。字数増やすためにやたら長い名前を使いまくったけど（なのに時間切れで最後まで埋められなかったけど）、先生の奥様は満点をくれた覚えはあるぞｗ。おおまかな内容は今も覚えてるけど当時の解答用紙を引っぱり出してこなくては。一つのお題絵に他の子たちはどんな物語を描いてたのか気になる。