在宅酸素療法。
家の中でも酸素吸入の治療が受けられる。
本来ならとてもありがたいことだけれど、
わたしは24時間チューブにつながれている。どこにいくにも。
まるで飼い犬のように。
1年以上、在宅酸素療法をしていてもまだ慣れない。
酸素があるから身体が軽くて動けるしQOLはあがっているはず。だけど、いっぽうでQOLは下がる。
とても生活しにくい。
チューブにつながれているままでは、何もかもが面倒くさい。
外出するときは大きな重いボンベを引きずりながら出かける。
人の目が気になる。
片手がふさがれるので、非常に不便だ。
どこに行くにもなにをするにも
チューブにつながれて。
わたしは何かにとらえられ捕まってしまったのかもしれない。
脱出する術はなさそうだ。
難病という病の奴隷になって身動きがとれない。
あの世が唯一の自由。