※諸事情により日付をいじっての投稿となっております。
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「ピンポーン」
弾むようなチャイムで目を覚ました私は、まだずっしりと重たい目を擦りながらインターフォンのモニターへと向かう。今日は祝日。元号が変わって1回目の天皇誕生日だ。いつもであれば休みの日は目が覚めてからもしばらく布団にくるまり、朝食をせがむ愛猫を布団に引き込んで二度寝と洒落込むのだが、この日は違った。新たな機材が届いたのだ。
人生で気持ちが昂る瞬間は多々あれど、注文した機材を開封する瞬間とコンビーフの枕缶を開ける瞬間はいずれもトップ10には入るだろう。なんてことを考えながら覗き込んだモニターには、某大手インターネット通販サービス特有のやけに大きなダンボール箱を抱えた運送屋が映っている。
代金を支払い、大きさと重さがマッチしない熱帯地方からのお届け物を受け取り、私はリビングへ戻った。カッターナイフで慎重に梱包を解いていく。中から二つの箱が姿を現す。
私が今回注文した機材は、One Control社のchameleo tail loopというスイッチャーとMOOER社のTone Captureである。どちらも音を歪ませたり、揺らしたりと、大きな音響的変化があるものではなく、どちらかと言えば「地味」な機材の部類に入るかも知れない。
値段もそこそこはる買い物なので、レコーディング費用の工面のために泣く泣く機材を売却していた学生時代であればまず間違いなく購入しなかったであろう。ただ、今では私も30歳。新たな機材にときめき、わくわくしながら開封する私の心が大人なのかはさておき、年齢的には十分大人。仕事もある。プログラマブルスイッチャーの導入という多少の贅沢は許されるであろう。それに、今回の構築により私のボードの機能性が大きく向上するであろうということは確信していた。
今回のセッティングのねらいはこうだ。ディストーション、クランチ、ソロのそれぞれの音色を、スイッチひとつで切り替えたい。さらに、必要な音は全て足元の操作で完結させたい。見た目がイケていればさらに良し。私のプレイングの9割はリアPUでザクザクのディストーションかけてパワーコードを刻んでいる。しかしたまにはセンターでクランチのオープンコードを弾きたくなる時もある。本来であれば歪みを踏み替えて手元のセレクターを操作して目的の音色を出すのですが、ボーカルをとりながらその操作を行うのは非常に難しいのだ。
しかしヒントは突然現れた。私の敬愛するギタリストにエンドウ.という男がいる。氏のオフィシャルサイトBLACK ENDには、ボードの構築記事が不定期で掲載されており、私も日々チェックしていた。そこで出会ったのがMOOER Tone Capture。ギターの音色をキャプチャーして別のギターで再現できるデジタルエフェクターだという。ストラトの音をレスポールで鳴らしたり、アコギの音をエレキで鳴らしたりできる・・・らしい。全くテクノロジーの進歩はすごい。リアピックアップで拾った音がこの小さな筐体を通過するだけでセンターポジションで拾った音になるのであれば、手元の操作が不要になる。また、スイッチャーでプログラムを組めば、複数台のエフェクターの踏み換えもいらない。
ペダルの配置や配線の工夫でどうにか全てを1つのボードに収めることができた。Tone Captureは思った以上に高性能で、期待ができる。自宅の小さいアンプでしか鳴らしていないのでなんとも言えない部分もあるが、個人的には大満足のボードとなった。次のスタジオ練習が楽しみだ。
アンプの電源を落とし、ボードに上蓋を被せる。丁寧にシールドを巻いて、ギターを片付けると、寝室に向かう。今日は祝日。もう一眠りするとしよう。
[Loop1]
MOOER Tone Capture
[Loop2]
OVAL TONE 34-Xtreme
[Loop3]
Studio Daydream KCM-OD
[Loop4]
MXR carbon copy
[Loop5]
BLACK END Vol-CANO
[Tuner OUT]
KORG DT-10
Ch.1はクランチサウンド。
Tone Capture→KCMです。オープンコードでジャカジャカやるとき用の音です。
Ch.2はメインで使うディストーション。
34-Xtremeのみを通っています。
Ch.3と4はソロ用のチャンネルです。
34-XtremeをVol-CANOで持ち上げた音です。
4はそれにcarbon copyを足しています。
Ch.5は何も通っていないバイパス音。
使わないのはもったいないので作ってみましたが、今後必要な音ができたらここにも何かセットしたいと思います。
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