まつ毛は、目元の印象を左右する重要な部分です。
まつ毛が長いとメイクが映えたり、女性らしさがアップしたりすることもあり、「もっと長くしたい」「伸ばしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、まつげを伸ばす方法をはじめ、減らさないために気をつけたいポイントをご紹介します。
まつ毛の短さに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
■まつ毛を伸ばす方法とは
まずは、まつ毛を伸ばしたり、コシを与えたりする方法をご紹介します。
・生活習慣を改善する
まつ毛が短い、ハリやコシが少ないと悩んでいる場合は、まずは生活習慣を見直すことをおすすめします。
まつ毛が健康に成長するには、たんぱく質やビタミン類、亜鉛といった栄養素が欠かせません。
肉や魚、卵や果物など栄養バランスの整った食事を摂るよう心がけましょう。
また、血行不良はまつ毛に必要な栄養が回らず、ハリやコシがなくなる原因になります。
適度な運動を取り入れ、血行が改善するよう促すことも大切です。
食生活や生活習慣を見直し、規則正しい生活を送りましょう。
・まつ毛美容液でケアする
まつ毛にハリやコシを与えたいなら、まつ毛用の美容液を使用するのも有効です。
まつ毛美容液の中には、まつげを保湿したり、補修したりする効果のある成分が含まれています。
そのため、使用することでパサつきやダメージを改善し、ツヤやハリの復活が期待できるでしょう。
ただし、まつ毛美容液によって配合されている成分や使用方法が違います。
購入する際は、製品に記載されている情報をしっかり確認した上で選ぶことが大切です。
・育毛剤を活用する
まつ毛を伸ばしたい時は、まつ毛用の育毛剤を使用するのも方法の一つです。
育毛剤を使用することで、まつ毛の育毛や発毛促進といった効果が期待できるでしょう。
なお、まつ毛用の育毛剤はまつ毛用美容液とは異なります。
製品によっては医薬品に分類され、クリニック等で医師の処方が必要なケースもあります。
■まつ毛を減らさないために!気を付けたいポイント
まつ毛のボリュームを維持するには、今あるまつ毛を減らさないことも大切です。
ここからは、大切なまつ毛を減らさないために気を付けたいポイントを解説します。
・メイクはしっかり落とす
まつ毛を減らさないためには、マスカラやアイシャドウ、アイラインなど目周辺のメイクをしっかり落とすことが大切です。
メイクが少しでも残っていると、不衛生なだけでなく、汚れが酸化するし、抜け毛の原因になります。
また、抜けなくてもハリやコシがなくなれば、1本1本が少なく見えるため、ボリューム現象につながります。
どちらにしても目元の印象が大きく変わってしまうため、メイクをした際は残さず落としきるようにしましょう。
・目の周辺をこすらない
まつ毛は思っている以上に繊細で、ちょっとした刺激で抜けてしまうことがあります。
また、何度も目の周辺をこすっていると、まつ毛が切れる原因にもなるため注意が必要です。
目の周辺をこすったり触ったりする癖のある方は、気をつけましょう。
・ビューラーで引っ張り過ぎない
まつ毛をくるっと上げてくれるビューラーは、メイクをする上で欠かせないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、ビューラーを使用する際、まつ毛を強く引っ張ってしまうと、ダメージを与える原因になります。
抜けやすくなることもあるため、ビューラーを使用する際は使い方に注意するようにしましょう。
・まつエクの回数を減らす
普段からまつエクをつけている方は、回数を減らすよう意識してみましょう。
まつエクは自まつ毛に直接貼り付けるため、まつエクそのものの重さで抜けることがあります。
また、まつエクを落とす際にまつ毛が抜けることもあるため、注意が必要です。
■まつ毛を伸ばすなら周期を知ることが大切!
まつ毛を伸ばしたいなら、まつ毛が伸びる周期(毛周期)を知ることも大切です。
ここからは、毛周期とは何か、詳しく解説します。
・毛周期とは?4つの段階
毛周期とは、毛が成長し抜け落ちた後、再び生えてくるまでのサイクルのことです。
まつ毛を含む人間の体毛には、以下の4つの段階があります。
①成長初期
毛母細胞から伸び始めているが、まだまつ毛は皮膚の中に隠れており見えない状態
②成長期
まつ毛が伸びる時期で、ケアをするのに最適
4段階ある毛周期の中で最も長い
③退行期
成長が止まる時期
これ以上伸びず少しの刺激でも抜けやすくなる
④休止期
まつげが抜け落ちる時期
新しいまつ毛が生えてくるまでの準備期間
・まつ毛は短いサイクルで入れ替わる
まつ毛の毛周期は個人差もありますが、1サイクルがだいたい3週間から4ヶ月と言われています。
1サイクルが3~6年と言われる頭髪に比べると、入れ替わるまでの期間が非常に短いことがわかります。
とはいえ、全てのまつ毛が同じサイクルではなく、それぞれが異なるサイクルを持っているため、一時的に美容液をつける、規則正しい生活を心がけるといったことは意味がありません。
日ごろからケアを行い、健康的な生活習慣を贈ることが大切です。
■まつ毛が伸びる!?噂のウソ・ホント
最後に、まつ毛に関する噂の真偽をご紹介します。
・ワセリンを塗るとまつ毛が伸びる?
残念ながらワセリンにまつ毛を伸ばす効果はありません。
ワセリンは石油から生成された保湿剤で、肌に塗ることで表面に油膜を貼り、水分が蒸発するのを防ぎます。
したがって、ワセリンを塗ると乾燥からまつ毛を守る効果が期待できるでしょう。
ただし、毛穴にワセリンが詰まると、まつ毛ダニが繁殖するリスクがあります。
抜け毛や炎症の原因になる可能性があるため注意が必要です。
・まつ毛美容液でまつ毛は伸びる?
まつ毛を伸ばすことができるのはまつ毛用の育毛剤であり、まつ毛美容液ではまつ毛は伸びません。
まつ毛美容液には育毛に関する成分は配合されていないからです。
あくまでも、まつ毛美容液はまつ毛にハリやコシを与えるための製品であり、分類上は化粧品です。
中には、まつ毛美容液であるにも関わらず、育毛効果を謳っている製品もあるかもしれません。
しかし、こういった製品は効果や効能が疑わしいため、購入しないようにしましょう。
・まつ毛をカットすると伸びる?
まつ毛をカットすると伸びやすくなるという噂を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。
切るだけで伸びるなら試してみたいと思われるかもしれませんが、カットするだけで伸びやすくなることはありません。
まつ毛は先端に向かって細くなるため、切ることで見える断面の面積が増え、長くなったと錯覚している可能性があります。
いくら生え変わるとはいえ、見た目にも影響するため、カットしないように気をつけましょう。
まつ毛は目元の印象を左右する重要なポイントです。
「長く伸ばしたい」「ハリやコシが欲しい」と思った際は、生活習慣や食習慣を改善したり、まつ毛用美容液を使用したりと、適切にケアすることが大切です。
ワセリンを塗ったり、まつ毛をカットしたりしても伸びることはないため、怪しい噂に惑わされないよう気をつけてください。
なお、自力でまつ毛を伸ばすのが難しい場合は、まつ毛の育毛剤を使うのも一つの方法です。
美容クリニックなどでは、医薬品のまつ毛育毛剤を処方してもらうこともできるため、なかなかまつ毛が伸びず悩んでいる方は、一度相談してみても良いかもしれません。