【台北支局】台湾高等法院(高裁)は15日、馬英九前総統が在任中の2013年夏、検事総長から報告を受けた捜査情報を漏らしたとして通信保障監察法違反(秘密漏洩)などの罪に問われた裁判で、1審の無罪判決を破棄し懲役4月の有罪判決を下した。馬氏は台北市内で記者団に「必ず上訴する」と述べた。
漏洩は当時の与党、中国国民党内で対立関係にあった王金平立法院長(国会議長に相当)の失脚を狙ったもの。判決によると、馬氏は別の立法委員(国会議員)の捜査中、電話傍受で把握した王氏の司法干渉疑惑に関する通話内容を検事総長から報告され、行政院長(首相)らに漏洩した。
当時の検事総長は15年2月に有罪が確定。一方、馬氏側は総統の権限の範囲内だと主張し、台北地方法院(地裁)が17年8月、無罪判決を下していた。
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