平成31年3月20日 18:51神戸新聞NEXT
昨年8月の台風20号の強風で倒壊した北淡震災記念公園(兵庫県淡路市小倉)の風力発電用風車の事故に関し、風車を所有する淡路市は20日、専門家会議(事故調査委員会)の調査結果を発表した。
事故原因について「主電源が切られて風車に電源が供給されず、羽根の角度を変えて風圧を弱める、などの安全機能が働かなかった」と断定。管理体制が市や第三セクター、保守点検事業者などに分かれていたことが「誤認識を生み、長期の電源停止につながった」などとし、ヒューマンエラーが一因と結論づけた。
事故当時の風速は、10分平均で毎秒25・6メートルほどと推定。「基礎部分は設計通りの強度があったが、強風を受けた羽根が過度に回転したため荷重に耐えられなかった」とした。
市は今月11日に調査結果を経済産業省に報告。調査の終結を受け、門康彦市長は「市民に心配を掛け深くおわびする。風車は現地での保存も視野に入れ、今後の方針を考えていく」と話した。(内田世紀)
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