朝日新聞デジタル 平成30年11月11日 18:07
「みなさんに全く新しいニュース体験をお届けします」。中国で人工知能(AI)を使ったアナウンサーがデビューし、話題になっている。
7日から9日まで浙江省烏鎮で開かれた世界インターネット大会で、国営新華社通信が「世界初」をうたって公開した。
中国メディアによると、AIアナウンサーは新華社とIT企業が共同開発。
実在のアナウンサーの映像と声を利用し、表情やしぐさもつけてニュースを読む。
放送した内容からさらに自分で学習し、読み間違いもない。英語と中国語を開発しており、近く実用化の予定という。
© 朝日新聞 自らのデビューを伝える人工知能を使った英語放送のアナウンサー=新華社通信のニュースサイトから
新華社は英語ニュースサイトに英語を読むAIアナウンサーの動画を公開。
実在のアナウンサーそっくりのスーツ姿の男性が時折まばたきしながら、「疲れることなく、インプットされた文章を読み上げます」などと自己紹介している。
新華社は「彼はチームの一員になった。
24時間ネット上で働くことができ、コストを下げて効率を上げられる」と説明している。
ネット上では「すごい。リアルだ」と言った評価の一方、「気持ち悪い。感情がこもっていないニュースは聞きたくない」という声も出ている。(北京=延与光貞)
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