あれこれ弾き方を変えたりして試行錯誤してたんですけども、我々の腕ではどうにもならないという事で、とりあえずテンポアップ、それだけで少しはマシになるというか、まとまり感が出るという意味で聴きやすくなりました。
テンポを上げることによってザーっと流すような面白味の無いバッハになっては駄目なので、要所要所の抑揚はつけつつ。テンポがゆっくりだと、私の持ち味である重厚な音(と言われた)が出やすくなってしまうので消してくれた方がいいとのことで、ゆっくりな部分で少し歌おうとすると本当にブワッと広がるような響き方になるので、そこを無くすという感じです。やっぱり昔の方がバッハ上手かった気がしますね、つまらないバッハでしたけどね。BGMにはちょうどいい感じ。今はなんか雑になってしまった。
で、内容はですね、私のテンポが遅れてると言われたので、まあ意識して早く弾きますよね、一回目はとりあえずそうかな?って思うじゃないですか、それでもまだ遅いと言われ続けたので、じゃあ走ってやるよと今度は走り気味で弾いてやったんです。すると、他の部分もズレが生じるんですが、それでも遅くなる部分が〜と言い出したので、そうかな?という言い方をしました。シンコペーションでどうしても歌おうとするからお互い遅れやすいのはたぶんそこなんですよね。録音確認しないと本当にそうなのか正確に判断できないから。自分が出来てると思っててもちょっとズレてるとか音量ミスってるとか歌ったつもりでもつまらん音みたいなことありますから。
あなたのそれが〜みたいに言われ続けると、まあ我々は仲悪く無いんでイラッとまではしないけど、鬱陶しくはなるじゃないですか。笑
まあ一回言って直らなくて言っても無駄だなと思われて見捨てられるのもまあどうかなとは思いますけども。上手い人はそうなりますわな。見捨てた時の表情がわかりやすくて見ててヒヤっとする人もいますけど、相手が見捨てられたと自覚してない場合もあるからまあ私が気にする事でもないのですが。
カルテットの時も時間があればその場で録音確認したいけど、あまり出来ないんですよね気遣っちゃって。
でもドッペルvn勢は同じ界隈の人間なので一応時間はありますから(笑)私は後にレッスンが入ってたので終わらせないといけなかったので、とりあえず後で録音聴いてみなと。
レッスン終わった後、どう言うかなと思ったら「こっちが遅れてたわ」と。でしょう、と言ったら言ってよ!と言われたんですけど、いやまあ人に言われてそうかなって直すより自分で確信してから直した方がいいじゃないですか。客観的に見る癖をつけるというか。人間思い込んだらずっとそう思い込むから。
弾きながらズレはわかってもどこで遅れてるかどうかってあんまりわからない気がします、特にずっと同じテンポでザッと弾く系って。勿論弾き方によって重く感じるとかはありますよね、遅れてはないけど重いみたいなね。それはすぐ弾き方変えてと言えば修正出来ることですが。音の明るさ暗さに関してはちょっと難しいかなと個人的には思っていて。楽器の特徴も絡んでくる部分というのは言ってすぐ直せないので、もししつこく言われたら自分の楽器渡して教えて(やってみて)って言えたらいいかも。低姿勢で。とにかくあんまり確信出来ない事は無闇に言いたくなくてですね、人に注文つける時ね。自分の事は適当言いますけども。あまりに簡潔に適当に言って一度「情報は正確に」と注意された事があって笑ったんですが、うわ頭良い人(?)が言いそうな返しだ!と凡人は思いましたけども以前も言ったように、それぞれのレベルに沿った難しさというのがあって、そこはもう自分で登ってみないと見えない部分だから嘘はついてないんですよ私は。そして説明したところで感もある。説明しなくともわかる人にはわかる話だからそれをわざわざ広げる話でもないというか、ああ要するに言わなくて良かったかもしれない。私が悪いか。話の流れでつい出てしまったと思います。何の話してたかは忘れたけど。
そういえばマスタークラスなんか見てても、生徒の楽器で弾いてみせるっていうのあんまり無いですよね、楽器の特徴の差込みで奏法を教えるみたいなのが無い。音の違いは説明するけど。公開で奏法なんてまあ教えないかもしれないですけど。大学のレッスンでさえ何も教えない先生の方が多い(先生お気に入りの特別な子は教えてもらえると思います)と思うのに公開ではまあないか。
それでもいいから、マスタークラスやるような先生が生徒の楽器を使ってどこまでの上限が出るかみたいなのって気になりません?その音もっと繊細に深くって言ったって、いやこの楽器そんなに高い楽器じゃないんでみたいなのありません?丁寧に弾くとか細かなテクニック云々は置いといて、総合的に深みが出ない楽器でどこまで深い音が出せるのかというのを見せた方が、この楽器でまだまだ頑張れるという本人のやる気も出る気がします。衝撃を受けさせるっての大事ですよね。はい、私が見たい(衝撃受けたい)だけです。
(高い楽器だから簡単に深みが出るわけでもないのはわかってます)