東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

岩手県宮古市の災害廃棄物処理について(大田)区民説明会

2011年12月27日 20時32分49秒 | 東京23区のごみ

※東京都環境局「岩手県宮古市の災害廃棄物の受け入れ処理事業に係る説明会」【分別場:ストックヤード】資料より

説明会に参加しました。(江東区内での説明会はないので…)
東京都、大田区、岩手県、宮古市と、説明者、関係者が全面、側面、後方にびっしりずらりと~ 空席目立つ真ん中に少数の参加者がポツポツと、

先行事業の処理結果を知りたくて参加したのだが、放射能に関することばかりで具体的な報告はあまりなかった。本来なら、先行事業のいろんな調査を行って、それから本格実施ということなのだろうが、なにしろすべて受け入れありきで進めていることなので、そんなこと調査も報告も関係ないのか、、

知りたかったのは~
先行事業「混合廃棄物」受入量(約920トン)←これはさすがに実績報告
混合の内訳、
・可燃ごみの種類と量
・不燃ごみの種類と量、それら埋立と資源化の内訳
・焼却量、溶融飛灰の量、溶融スラグの量、埋立と資源化の内訳
(焼却量からの概算でも)
・各受け入れ施設の環境調査も放射能関連(アスベストの測定結果はあり)ばかりで不安が残る。焼却施設も放射能だけの報告。←破砕施設では排水も調査の必要はないそうだ。
清掃一組がやるようにきちんとデータで示せないにしても、せめてどんなごみが多かったかなどの、大まかな報告すらもないのには驚いた。← その原因として、受入施設の高俊興業はバッチで時間を決めて処理したようなのだが、他の施設は通常の産廃と混合処理しているということだった。それにしてもな~ 民間任せというのは所詮はそんなものだろうか、気になることはいろいろ~
(先行事業では、建設混合廃棄物、廃情報機器類を扱う事業者が選定されていたが、本格事業は建設混合廃棄物の事業者のみなので、ほとんどが建設廃材ということなのだろうが~)

あと気になったのは、
説明の中で、やたらと「安全」「安全」という言葉を使うこと。放射能に安全はないと思うので、とても嫌な気持ちになる。どんなに少なくてもリスクは積算される。今回の福島原発からばらまかれた放射能汚染、日常生活を送るための、廃棄物処理、下水処理、それらも放射能汚染ということで、矢継ぎ早に決められる国の基準、一定の基準を定めないことには、処理が進まないから、日常生活をマヒさせないための妥協の産物である。今、放射能に不安を抱く多くの人は、その基準そのものを問題視しているので、そこでそれを「安全」と話すこと自体がもう耳障り。もちろん、行政は、なんらかのよりどころに従って仕事をするしかないので、それをあたかも「安全」と置き換えないでほしい。国が決めた基準で、焼却灰は8千ベクレル以下になり、埋立処理可能な範囲内ということに過ぎない。その埋立基準自体もなんでもありの懐疑的な決まりに思えるので。今の政府の、省庁の、いろんな対応を、見ているだけで不信感は増大する。なにしろ、原発事故も収束したというのだから、ちょっと支離滅裂~

説明が延々と長かった。
質問に対する回答も長い長い、ていねいすぎて、それで時間をたっぷり使って、一人一回の質問枠を宣言して、予定時間を超過しましたので終了します~ということでした。(そういう場で大田区民を差し置いて質問する気はもともとなかったが~なんだかあの対面方式では聞きたいことがあってもそういう雰囲気ではない)

参加者は、ほんの少数で、東京都も肩すかしを食ったかも、
というより、逆に、参加者少数のために、こんなにおおぜいで説明してやってるんだ~意気揚々であったかも。(これが参加者が多かったらまた違ったパターンになるかも)なにしろ、岩手県も強気でした、傲慢というか、高飛車に、質問者に対して、「混乱されないように」とあたかも注意するような一コマもあり。質問者も負けていません「そちらが混乱しないような説明をすべきでしょう」と、返していました。(「宮古での粗選別と東京での破砕分別について」質問者は勘違いというより言葉尻をとられてしまった感じ。なにしろ、どこからが東京都の事業なのかの説明もせずに、宮古での選別状況も事細かに東京都が説明していた。)



大田区HP
■東京都が実施している岩手県宮古市の災害廃棄物処理について区民説明会を開催しま
更新日:2011年12月16日
http://www.city.ota.tokyo.jp/shinsai/tokyoto_ukeire/haikibutu_setumeikai.html
 東京都は被災地の復興支援のために、現地で安全を確認した災害廃棄物を受け入れ、処理を実施しています。
 この度、下記のとおり、区民説明会を開催します。手話通訳付きです。
日時 平成23年12月26日(月曜日)午後7時から8時30分(入場は午後6時30分から開始します。)
会場 入新井集会室 (大森北一丁目10番14号 大森複合施設ビルLuz(らず)大森4階)
(注意)車での来場はご遠慮ください。
定員 100名 (先着順。当日会場へ直接お越しください。)
(注意)定員を超過した場合は、入場をお断りすることがあります。
説明者(事業主体) 東京都環境局


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東京都環境局
■宮城県女川町の災害廃棄物の処理について
http://www.metro.tokyo.jp/SUB/MOVIE/TOKYOMOVIE/MOVIE/onagawa0.htm#up
女川町における災害廃棄物の状況や選別作業、放射線量率の測定の様子、被災地からのメッセージなどをご覧いただけます。


災害廃棄物の広域処理、
あのがれきの山を見て心の痛まない人はいないのではないか。
福島原発の事故がなければ、放射能の影響がなければ、もっとスムースにはかどっていたかもしれないが、とりあえず、東京は受け入れスタート、

なにしろ東京は、23区は、日常の廃棄物の処理にも、下水汚泥の処理にも、たっぷり放射能汚染があるのだから、だから、受け入れ側は、都民も、あきらめというか、しかたがないというか、なんとか容認する人も多いのではないだろか、私自身もそういう一人である。しかし、放射能を含む災害がれき、23区ならばこそ、23区だからこそなんとか可能なのではないか。すでになにしろ放射能ごみを扱っている、安全管理、技術面、財政面、いろんな意味で、、、、全国各地で東京に続けなどというのは~ナンセンス。

それなのに、幸いにして、日常の廃棄物に放射能被害のない地域まで、災害廃棄物を運んで処理するとなると、どんなに少量でも廃棄物とともに放射能も移動してしまう。全国各地が放射性物質の最終処分場になってしまう。こういう状態で、どんなにがんばっても広域処理に手を挙げる自治体は増えるとは思えない。

環境省も、広域処理の方針をできるだけはやく修正して、被災地での処理の促進にもっともっと力を入れるように切り替えてほしい。まもなくどのエリアも仮設炉での焼却が始まれば、仮置き場もあいてくるので、さらに次の展開も考えられる。ゼネコンのための巨大ビジネスであれ、どちらにしても、災害廃棄物を早急に処理するために費用は必要である。3年間にこだわらず、あらゆる環境負荷をトータルで考え合わせてほしい、とりあえず~ 


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