東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

23区 清掃一組に関する報道等について(「日本経済新聞」平成23年2月11日朝刊)

2011年02月21日 20時29分11秒 | 東京23区のごみ

久々にでました「清掃一組に関する報道等について」第6弾
日経の「東京23区、ごみ4焼却場建て替え 1200億円投じる」という記事について


東京二十三区清掃一部事務組合HPより:http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/topics/notice.htm
■清掃一組に関する報道等について
 清掃一組に関する報道の中に、事実と異なる内容や誤った理解を前提に書かれた記事、また、説明が不十分であることから誤解を招く可能性がある記事が見られ、23区の区民や社会全般に事実が誤って認識されてしまうことが懸念されます。このため、事実と異な報道や誤解を招く可能性のある報道については、必要に応じ正確な事実関係について説明することといたしました。
「日本経済新聞」 平成23年2月11日朝刊の記事について(PDFファイル 194KB) NEW!

日本経済新聞 平成23年2月11日朝刊の記事について
 標記において、「23区、ごみ4焼却場を建て替え 1200億円投じ20年度までに不燃ごみ急減、設備を一部廃止」という記事が掲載されました。この記事の一部に事実と異なる内容があることから、事実関係について以下のとおり説明します。
記事の内容
 東京23区は2020年度までに約1200億円を投じて、老朽化しているごみの焼却場4カ所を建て替える。
【事実関係】
 東京23区における清掃事業は、一般廃棄物の収集・運搬を各区が、清掃工場等の整備・運営など中間処理を東京二十三区清掃一部事務組合が実施し、最終処分は東京都に委託して埋立処分場で行われています。記事にあるごみ焼却場の建て替えについては中間処理事業に当たり、東京二十三区清掃一部事務組合が実施するものです。
 清掃工場等の整備に当たっては、今後10年程度の期間に23区全域で発生するごみ量を予測し、この間に建設又は建て替えを行う工場、規模、時期などを施設整備計画として定めています。また、これに要する事業費についても試算として明らかにしています。
 平成22年2月に改定した一般廃棄物処理基本計画に基づく施設整備計画では、清掃工場や不燃ごみ・粗大ごみ処理施設の建て替え・廃止に伴う環境影響評価、解体・建設工事などに係る全ての事業費をこれまでの実績に基づき総額で約1295億円と試算しました(一般廃棄物処理基本計画書25ページ)。記事にある「約1200億円」は4か所の清掃工場の建替以外の経費も含まれており、正しい数値ではありません。
他にも下記新聞記事下線部に関して【事実関係】が書かれている。
詳細は:「日本経済新聞」 平成23年2月11日朝刊の記事について

その該当新聞記事↓↓
■東京23区、ごみ4焼却場建て替え 1200億円投じる
日本経済新聞 - ‎2011/02/11
 東京23区は2020年度までに約1200億円を投じて、老朽化しているごみの焼却場4カ所を建て替える。リサイクルの広がりでごみの量が減っているため、一部処理能力を縮小する。また08年度からプラスチックを可燃ごみにしたため、不燃ごみが大幅に減少しており、不燃ごみの設備を一部廃止する。
 23区は00年、共同で「東京二十三区清掃一部事務組合」を設立し、清掃事業を手掛けている。同組合には可燃ごみの焼却場が21カ所ある。このうち、大田(14年度完成)、練馬(15年度完成)、杉並(17年度完成)、光が丘(20年度完成)の4カ所を20年度までに建て替える。さらに22 年度の完成を目指して目黒も改築に着手する。
 同組合はリサイクルの広がりなどで20年度の可燃ごみの量が11年度に比べて約2.5%減少すると予測。このため、杉並は約3割、練馬は約2割処理能力を下げる。
 23区は08年度から不燃ごみとしていたプラスチックごみを可燃ごみにした。分別収集が進んだこともあり、07年度に約43万トンだった23区の不燃ごみ収集量は09年度は約9万トンに減少。不燃ごみの設備を一部廃止する。
 23区では「処理センター」で、不燃ごみとして出されたごみから、金属など再利用できるものと、プラスチックなど燃やせるものを分別。燃やせるものは大田の施設で焼却し、再利用も焼却もできないごみを埋め立てている
 すでに大田の不燃ごみの施設は廃止。現在、処理センターは江東区内と大田区内にある。江東区内のセンターにある2施設のうち1施設を11年度に解体し、処理能力を約4割縮小する。(下線が一組が事実と異なる内容とした部分)

この新聞記事を読んだ時、真っ先に、なぜ今頃こんな記事が~っと思った。
(この一般廃棄物処理基本計画が改定されたのは1年前である。)
おかしなことはたくさん書いてあるが、私が注目したのは「目黒も改築に着手する」という部分。もちろんまだ具体的に計画の俎上には載っていないものではあるが、「建替え」ではなく「改築」としたところ。もしかしたら、センセーショナルに1200億としておいて、何かもっと仕掛けでもあるのかとか~ 目黒を控えて揺さぶりでも~とか、いろいろ考えてしまった。で、下手に変なコメントも載せずに、ちょっと静観していたのだが。単に担当記者の取材不足なのか、理解不足なのか、一組側の説明不足なのか、それともまだなにか隠されているのか~ 
それにしても中防もいつのまにか「江東区内」となってしまって、大田区からクレームが聞こえてきそう。

清掃事業、中間処理にかかる費用、施設の運営・維持管理、そして建替えなど諸々の工事費~ 
今さらながらあまりに巨額すぎて金銭感覚が麻痺してしまいそう。


参考
総額で約1295億円と試算(一般廃棄物処理基本計画書25ページ)

※東京二十三区清掃一部事務組合「一般廃棄物処理基本計画(平成22年2月)」より


「清掃工場や不燃ごみ・粗大ごみ処理施設の建て替え・廃止に伴う環境影響評価、解体・建設工事などに係る全ての事業費をこれまでの実績に基づき総額で約1295億円」

すでに、大田と練馬は建設工事の契約は終了
練馬清掃工場建替工事 落札金額 約195.8億円(税込) JFE・東急建設JV落札
大田清掃工場建設工事 落札金額 約186.3億円(税込) タクマ・東急建設JV落札

建設工事だけではなく、解体工事も大変な金額
大田清掃工場第二工場解体工事 契約金額 13億9千万円 五洋建設が落札
大田清掃工場第二工場解体工事監理業務委託 契約金額 24,675,000円 ㈱エイト日本技術開発(随意契約)
大田清掃工場第二工場解体前清掃委託 約2億4千万円 日立造船落札
大田清掃工場第二工場解体工事契約変更(消費税込み)
既定1,457,400,000円→変更1,480,836,000円
変更の理由: 解体工事により発生するコンクリート塊の再資源化施設の変更に伴い、処分費及び運搬費等が増額したため。


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