若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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これは時効。それでもっぱり、嘘は罪!?

2013年05月12日 | もっと気軽にジャズ♪
みなさぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~ん

こんにちはぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


昨日は一時、タイトルもナシでアップしてしまい失礼しました!

なんかスマホって、小さなコンピューターですね!!

再起動みたいなことしたり、土曜日の夜もあってか繋がりにくかったり、

やっとこ短くアップして終わってしまったので、今日は明るい時間に!!


というわけで、ハッピバースデーイブイブイブイブイブ・・・・・・

のこの方にも、ご心配おかけしました~~~!!

PC-Mikeさぁ~~~~~~~~~~~~~ん

Pちゃぁ~~~~~~~~~~~~~~ん

>ははは、人は熟成してくると新しいものに慣れにくくなるものなんですよね。
まあ気にしないでノンビリ構えましょう。そのうち慣れますからwww


もう!そんなことないもーんだ(笑)

熟成だなんて、まだ熟女には時間がかかるわいっ

私はいつでもいたってマイペース。

だって世の中あまりにも速すぎるFast Swingだから、

私の場合、世の中についていく時のテンポは

バラードだからね~!

ちなみに、ヨーロッパでは美しい女性を

『バラードが聴こえる人』

って称えるんですってよ

ノンビリ?大いに結構よ

え?ここは日本?知っとるわいっ!!

ってなわけで

北海道旅行の心地よい余韻の中で、

どうぞおだやかな日曜日を~~~~~~~


それにしても今日もいいお天気ですね~~~

後で夕方、お散歩してこようとおもっています

それまではまた練習練習

練習といっても私の場合もう歌うことが楽しくて楽しくて

やりだすと止まらなくなり、結果、

喉を使いすぎてしまう傾向があるので要注意ですが(笑)

あはは今は休憩中。


そしてこれからお話することは、

昨日の休憩中のことです。


ふと、机の横にある、すぐ取り出したい本が置いてある本棚にある本を

ちょっと横着して取り出そうとしたら、他の本まで雪崩のように落下

アチャーいわんこっちゃない。

神様から横着したバツかしら

と、余計面倒な状態になったバラバラの本を片付けていると、

ふと一冊の本が。

あ、これ・・・。


「いろんな意味で、なっつかしいなぁ~~~~~~~


実は、子供の頃、徳光さん司会の「ズームイン!」をみていたころ、

「朝のポエム」というコーナーがありました。


毎朝、そのコーナーで、一つだけ、ある詩を取り上げ、

お決まりのピアノのテーマソングにあわせながら朗読する、

という、ほんの数分のコーナーだったと記憶していますが、

そこでやっていた詩をきっかけに買った本でした。


「喜びは」というタイトルの詩が短いけれどなんだかとても素敵で、

それまで教科書以外、読んだことも、

自分から詩集なんて買ったこともなかった私は、

本屋さんにいってはじめて買った詩集がこれ。

武者小路実篤のものでした。


哲学的な深い部分は難しかったけど、でも、基本的には、

季節や果物、友達、自分について、人間の感情、

「笛吹く男」というタイトルの詩もあったり、

ゴッホについてかかれていたりと読みやすく、

時々、開いたページの詩を読んだりして、

楽しんでいた時期が一瞬ありました。


そして、そんな素敵な思い出もすっかり忘れていたある日・・・。


それから何年も過ぎ、音楽学校で勉強していた頃のこと。

ある授業で「話法」という時間がありました。

当時、クレヨンしんちゃんなどのアニメでもご活躍されていた

有名な女性の声優の方が特別講師で、

発声法や、伝わる話し方、などを色々な課題を通して教えていただけて、

今となっては、もう一度真剣に受けたいと思うほどのいい授業でした。


その小柄で華奢な体からは想像できないほど、

普通に話す声も芯の通った、まさしくプロの先生

厳しいという評判ながらも真剣に教えてくださる

明るい先生の授業は生徒たちの間でも大人気だったのです。


ある日のその授業の終わり。


「それでは来週からの授業だけど、

何でもいいから好きな文章や詩を探して、さらに、

その文章に合わせたい音楽、つまりCDも一緒に持ってくるように。いいわね?」


といわれました。


そして一週間はあっというまに流れ。


「うわぁ~~~~~!!

9分の電車に間に合わないかも~~~~~

んも~~~!!遅刻しちゃうよ~~~~~~

今日はこの楽譜持って、ウォークマン持って、定期と財布を持って・・・。

よしっ!!いってきまぁ~~~~~~~・・・・す・じゃなかった!!」

しまったー

今日は自分で選んだ文章を持って行く日だった

あわてて靴を脱ぎすて、もう一度自分の部屋へと駆け上がり、

なんか詩集詩集詩集詩集

あっ!もうあれでいいや!武者小路実篤、武者小路実篤、

実篤、実篤、どこだどこどこどこ・・・・・・

あったぁ~~~~~~~~~~~~~~

ヨッシャー!

とりあえず、行きの電車の中で、この中から詩を選ぼう!!


ふぅっ・・・


やれやれ・・・。っと、


どこまでもちびまるこちゃんな私。


詩にあわせる音楽のことなど、この時点ですっかり忘れている


そしてお昼・・・。


「ねーねー、りえちゃん、話法の文章、決まった?」

「う、うん(ま、色々あったけど、ナントカ)決まった~ハハハ

「へぇ~!なに?」

「む・・・武者小路実篤の詩集から選ぼうかな、って・・・。」

「うわ~すごーい!じゃぁ、それにあわせる音楽は?何にした???」


(ヘッ音楽?ハッ!そういえば音楽も持ってくるんだったけ

  ゲゲッ!タダでさえあの状況で、詩集持って来るだけで精一杯だったよ

  これはヤバイなーすっかり忘れてた、どうしよう


と思ったその時、カバンに、別の授業の資料でたまたま持ってきていた

奇跡の一枚のCDがあったことを思い出しました

これしかないっ

もうこの際、この中から、

『この一週間、さもずっと悩んで迷って、ちゃんと選んできました風』

に振舞うしかないっ!!


「ちょ、ちょっと今回は思い切ってジャズにしようかなぁ~、

 みたいな、アハハ(って、今思いついたの、なんて言えない)」

「へぇ~~~なんか意外な組み合わせだね!どんな風になるのか楽しみ~!」


あはは。一番楽しみなのはこのアタシだよ(まるこちゃん風に)。カ~ン


友とランチを興じながらも、私の頭の中ではすでに、

まもなく開始する授業までのわずかあと20分の間で、

選んだ武者小路実篤の詩にぴったりの曲を、唯一手元にある

バリバリジャズのCDから選択しなければいけないことでした。


焦ってしまって、もう、詩を変えようか、

はたまたやっぱり資料館に走って、

クラシックとかのCD借りてくるか、

いやいやいや、間に合わないし、

それじゃ忘れてきましたって言ってるようなものだし・・・。


ええいっ!私もオンナだ!このアルバムで何回も聴いている、

この大好きなバラードにしちゃえっ!!

と、そんないい加減な乱暴な感じで音楽は決まりました。


この時点で、すでに朝からの一連のドタバタ劇により

身も心もクタクタ

ほとんど十字架を切るようにして授業の部屋へ入っていったのでした。


今日も声に張りのある、業界バリバリのシャキシャキした先生


はぁ・・もう帰りたい


しかし、授業ははじまりました。


「さぁ、それじゃぁ、○○さん。選んだ文章とCDもって前に来てください。」


ゲッこれって前に出て、一人ずつ発表させられるの???


「はい。私は銀色夏生さんの詩にしました。音楽はクラシックの○○から選びました。」

「なるほどそれは合いそうねじゃぁ、音楽かけるからしゃべってみて!」


・・・という感じで、みんな、当たり前のように、

ちゃんとこの一週間考えて、選んだ詩に音楽を合わせてきました、

という感じで進んでいます


そしてだいたいの人がクラシックやイージーリスニングから選んでいて、

ジャズはまだ誰も選んでいません・・・


だよね、だよね。普通はやっぱり、詩にはクラシックってイメージだよね

はぁ、失敗したな・・・。でもでもでもでもっ!!

もうやるしかないっいい?私は女優よ

くらいの勢いでとっとと前へ行けっ!さぁ、りえよっ


「はい。それじゃぁ若生さん、前へどうぞ。今回何をやるの?」

「あ、はい。私はえっとこの、ム、武者小路実篤の詩で

 ジ、ジャズをあわせてみようかなと思いまして(ってアンタ選びたてホヤホヤやん)。」

「実篤の詩に?へぇ。ちょっと先に音楽聴かせてね。ソニー・クラーク?」

「この詩にあ合うか、ちょっと不安ではあるんですけど(かなり)」


私の緊張を反映したかのような静寂に、

ソニー・クラークの甘いその曲は流れはじめました。


タリラリラ~!タァ~ラッタララ~~ジャジャーン。

タララ~!ジャジャ~ン、タァ~ラッタララ~、

パラピリポロロロロジャンジャンジャンジャンジャン・・・

ジャンジャンジャン・・・

♪ティラララララララ~~~タリラッタラ~~~~・・・・


とイントロからテーマのメロディーに入ったあたりで

一度、先生は大きくうなずき、

しばらくしたところで音楽を止めました。


あの意味深なうなずきは何っ?やっぱりダメってこと???


「うん。面白いかもしれない。じゃぁ、私がキューを出すからそこから読み始めてみてね。」

「は、はい・・・。(もう、しーらないっ!)」

ということで始まった私の詩と朗読。

意外にも、困ったことに、しどろもどろながらも

その詩の内容と斬新なジャズの選択に高評価をいただいてしまい

怒られることは想定内だったものの、

どころかほめられてしまったのです。


じゃぁ、それがよかったか?といえば、

決してそうではなく、逆に、

そんな状況で頂いてしまった想定外の高評価は、

その分、自分で自分のハードルをかなり高く上げてしまい、

自分で自分の首を絞めた、もしくは一人勝手にオウンゴール状態で、

その後の帳尻あわせの練習が大変だったことは、言うまでもありません。


やっぱり嘘は罪。もう、あの授業を思い出すたび、

いつも今の私にとってもためになることを、

他にもたくさん真剣に教えてくださっていた大好きな先生、

本当にごめんなさいという気持ちになります。


そうなると、その気になる組み合わせですが(笑)

それでは日曜日なのでスペシャルコーナー

「りえのポエム」です。

もしお時間ありましたら、ぜひ読んで聴いてみてください


それでは、最後に、

音楽、ソニークラーク「I'LL REMEMBER APRIL」

詩、武者小路実篤「目をつむって」

です。どうぞっ!!







長時間、ありがとうございました!!

素敵な日曜日を


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3 コメント

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目を閉じて・唇閉じて・キスをして (haram1044)
2013-05-12 18:12:03
やっぱり、でもこれは嘘ではなく姑息で応急処置なので罪にはなりません。郷里は里山なので、思い出すのは”ウサギ追いし”です。もちろんウサギは美味しくありません。高校生の頃、悪童が「実篤が煙草を吸わないのなら止める」と言うので先生が実篤の息子さんを訪ねて聞いたところ「今は煙草を止めて、もっぱら饅頭です」の解答でした。悪童は私ではないので、未だに煙草と饅頭を止めることが出来ません。今日は亡き母に饅頭でも奉げます。
返信する
Unknown (PC-Mike)
2013-05-12 22:05:40
タイトルはつけたけど・・・みたいな? ヽ(^o^)丿
返信する
ウ~ンとぉ・・・ (Burt)
2013-05-13 11:17:53
先生を欺いたワケじゃないし....
自分に与えられた条件・範囲の中で最善を尽くすのは(例えそれが"奇跡の一枚"でも)学生に限らず必要なことだと思うけどな・・・

音源に詞が付いて、なんか新しい境地で「いいね!」
返信する

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