サルは言語を持ち、文法が存在することが判明した。
今回判明したのはオナガザル科のキャンベルモンキーで、猿の中では平均的な知能である。
サルの鳴き声に「文法的規則」を発見
単語としては、天敵であるワシやタカは「hok」(英語みたいだな)。ヒョウは「krak」。「障害」を意味する「krak-oo」という一般名詞も存在する。森林の林冠における障害については特別に「wak-oo」と表現する。
「boom」は集まる、言い合う等を意味する動詞である。
「boom boom krak-oo krak-oo」は、「木が倒れてくる」という意味。
「boom boom hak-oo」は、近隣の群れからはぐれてきたサルに対して「縄張りを警告する」意味。
ヒョウを示す「krak」は動詞としても使用され、「krak-oo」と語尾変化すると、ヒョウが近づいてくると言う意味にもなる。これを繰り返すと、「極めて危険」という意味が付加される。
キャンベルモンキーとニホンザルは近縁関係にあるから、ニホンザルも案外この程度はしゃべっているかもしれない。
ではもっと頭のいい類人猿はどうなっているのか?
実は類人猿は全部が猿ではない。ある種類は猿でいいのだが、類人猿の分類はややこしい。
類人猿
類人猿の内、アフリカ型(ゴリラ・チンパンジー・ホモサピエンス)はヒト科に属する。
オランウータンはアジア型で別種。
テナガザルも別種扱いで、「猿」は元来テナガザルを意味していた。中国語で一般的なサルは「猴」を用いている。
ヒト科
テナガザルはどうだか判らないが、我々ホモ属と同科であるゴリラ・チンパンジーに「おまえしゃべるのか?」と質問するのは失礼だろう。
この前動物園に行ってゴリラを見てきた。たまたま夫婦喧嘩中で、奥さんがご機嫌ななめだった。ご主人は関係修復を望んでいるらしく、ご機嫌伺いに近づくのだが、奥さんがおっかない表情で威嚇するとすごすごと引き下がる。ご主人の体格は奥さんの2倍もあるシルバーバックである。
しばらくしてから、ご主人はまたごめんなさいをするのだが、奥さんはご主人を許す気配を見せない。いつまでも夫婦喧嘩を見ていても仕方ないので私はその場を立ち去ったが、その後がいささか気がかりである。二人しかいないのでご主人が浮気したとも思えないのだが…。
そのうち、ゴリラやチンパンジーを公開するのは、「人権侵害」で禁止されるようになるかもしれない。
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