さすが自民党だ。「利権に絡まない人権はみんな敵だ、メタボだ、お前らに使う金はない」という事なのだろう。一連の福祉切り捨て政策とみごとに整合している。
文科相『人権メタボ』『同質の国』発言考
産む機械」発言の余韻もさめやらぬ中、今度は伊吹文明文部科学相から「人権メタボリック症候群」という発言が出た。富める人と貧しい人、男性、女性、性的少数者、日本人と外国人-異なる立場の権利調整が政治や法の役割だが、複雑な考えは「人権メタボ」と片づけられてしまいそう。そこで、センセイ方の人権がらみ発言をおさらいすると-。
文科相発言は二十五日、長崎県長与町での自民党支部大会で飛び出した。伊吹氏は「大和民族がずっと日本の国を統治してきたことは間違いない」「日本は極めて同質的な国」と話し、人権をバターに例えて「どんなに栄養があっても、毎日バターばかり食べていればメタボリック症候群になる。人権は大切だが、尊重しすぎたら、日本社会は人権メタボリック症候群になる」と言い切った。
失言、暴言も連続すると「信念」に思えてくる。記憶に新しいのは、柳沢伯夫厚生労働相の「産む機械」だが、数々の失言で資質を問われた森喜朗・元首相も忘れ得ぬ人だ。
自民党幹事長時代の二〇〇〇年、自らの初出馬のエピソードに触れ「選挙運動で行くと農家の人が全部家の中に入ってしまう。まるでエイズが来たように思われて」と蔑視(べっし)発言。
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