運転免許取得を目指している知的障害者のための無料学科講座が今秋、県立山口養護学校で始まった。同市の湯田自動車学校の職員がボランティアで講師を務める。
知的障害者が運転免許取得のネックになっていたのは「授業のスピードについて行けなかった」「漢字が難しくて……」という悩みらしい。
これまで取得に踏み出せなかった知的障害者にとって、一般的な教習所の授業展開は早すぎて理解できないのである。
同養護学校では、昨年、テストケースとして開講し、今年の10月30日に本格開始された。
受講生は同校の生徒を中心に他校生や卒業生ら計12人が前期と後期に6人ずつ分かれ、道路標識や交通法規など約20時間の講習を受ける。
講座は週4時間自動車学校の2倍の時間をかけ、既製テキストの他に手作りのテキストも使って行われる。
前期課程に参加している生徒は「配管の仕事に就くことが決まっている。出張が多いのでぜひ免許を取りたい」と意気込んでいる。
昨年の試行の講座は12人が受講し、そのうち3人が自動車学校に通い運転免許を取得した。
障害者の就業支援をする知的障害者授産施設の園長によると、「知的障害のある人は、仕事をしながら運転免許を取りたいと考えてもまとまった時間がとれず断念するケースが多い。また、30万~35万円ほどかかる自動車学校の費用を工面できずにあきらめる人もいる」とのことである。
生活保護を受けながら養護学校を卒業した19歳の男性会社員は、来年分の講座受講を希望している。
講座で講師を務める同自動車学校職員は「みんな一生懸命で宿題もきっちりやってくるので教えがいがある。山口市だけでなく全県や全国に取り組みが広がって欲しい」と話している。
2ちゃんねるでは「大丈夫か?」と不安がるコメントが多かったが、試験そのものは公平に行われているのだから、合格していれば問題はないだろう。
健常者でも、運転不適格な連中が、腐るほど野放しで車を走り回らせている。
知的障害者と健常者の境界は見分けづらい。
運転免許制度には様々な問題がある。免許を取ったときには健常であっても、後天的に「認知症」になってしまうケースも多い。
精神異常者でも免許は取れる。猿のような茶髪ガキでも、原付バイクでミニ暴走できる。
現実的な問題は、「運転不適格者」が大ぴらに路上でのさばっていることにある。
自動車メーカーやオートバイメーカーの強い圧力があって、路上の安全よりも売り上げ向上に政府が荷担していることは明らかである。
警察の嫌らしい取り締まり一つを見ても、自動車メーカーの意志を感じざるを得ない。
自民党が政権を執っている限り無理だろうが、運転免許制度を見直して、不適格者には渡さない対策を講じてもらいたいものである。
(記事)
知的障害者の夢 免許取得へ発進
最新の画像もっと見る
最近の「本文」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2005年
人気記事