横浜市立大学医学部のS医学部長(64)が、医学博士の学位を取得した大学院生らの医局員から謝礼として現金を受け取っていたことが12日発覚した。謝礼は1人あたり30万円が基本で、03~07年だけで、少なくとも十数人から計約400万円が支払われた。
学位取得をめぐる現金売買は長年の慣例として続けられていた。総額は千数百万円にのぼるとみられ医学部長や教授の小遣いになっていたようだ。
大学院生ら医局員が博士号を取った直後に教授室を訪れ、医学部長に対し、菓子折りに添えて30万円を手渡しするのが慣例だった。
ある医師によると、博士号の学位認定審査後、風呂敷に包んだ菓子折りを持って、学部長の教授室を訪ねた。30万円の入った封筒を見えやすいよう菓子折りに添えて渡したところ、学部長は、当然のことのように受け取った。
別の医師は、副査にも10万円を渡そうとしたが、その場で現金が入った封筒を突き返されてしまった。額を30万円にしたら受け取ってもらった。
学部長は、学部では絶対的な権力者なので謝礼を渡さなかった場合のリスクを考えなければならない。白い巨塔は非常に現金だった。
市大は昨年11月から、通報を受けてコンプライアンス推進委員会がやむなく調査を開始した。
一方、医学部長も内部調査に対し隠しようがなかったので、現金を受け取ったことは認め、「医局のために使った」などと苦し紛れを話している。
市大は会見で「『お世話になった先生に学位を取れたら今までの謝礼をする。受けた方は個人的に使うのではなく、研究費の足しにする』といううわさ話は聞いていたが、どんなことがあっても金銭の授受があってはならないと考えている」とふざけた説明をした。
莫大な税金を使った上でピンハネとはとんでもない大学である。
公立大学法人の教職員は、みなし公務員とされている。つまりお役人なのである。
(記事)
横浜市立大博士号謝礼、30万円入り封筒に菓子折り添えて
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