新弟子希望者がほとんど現れない大相撲業界だが、そこに火に油を注ぐ不祥事がまたまた勃発した。
今回のトラブルも、相撲部屋としては今まで通りのことをやっていたに過ぎないだろう。
新弟子力士の死亡も今回が初めてではなく、心不全で9人も死亡している。こんなに死んでいても今まではうやむやになっていたのである。本当にとんでもない業界である。
暴力団に入団したチンピラの方が死亡確率に関しては遙かに少ないだろう。
現状の幕の内力士に外人が多いのも宜なるかな。こんな状態では日本人が職業選択として力士を希望するわけはない。
時津風部屋では証拠隠滅を謀ったような動きがあったようだ。
この力士が急死した直後の6月26日夕、時津風部屋が遺族に無断でこの力士を火葬する準備をしていたことが分かった。遺族の同意しなかったので火葬は見送られた。
遺族のもとに送られた遺体は、耳がちぎれ、肋骨は折れ、全身痣だらけだった。
愛知県警の調べでは、時津風部屋の兄弟子らは名古屋場所前の26日午前11時ごろ、犬山市に設けたけいこ場で、この力士に暴行を加え死亡させたた疑いが持たれている。前日の25日には時津風親方もビール瓶で殴ったことを認めているとされる。
この力士は同日午後2時10分ごろ、搬送先の病院で死亡した。
この力士はたびたび逃亡を繰り返していたようだ。自分の意志で選んだ職場から「逃亡する」というのも、言語表現上変な感じだ。
状況から考えて、この力士が逃亡した事への懲罰として凄惨なリンチが行われたと見るべきだろう。殺人罪を視野に入れなければならない。
要するに、大相撲の救いようのない前近代的体質を物語っている事件なのである。
(記事)
時津風部屋 無断で火葬準備 遺族「隠ぺい」批判
大相撲の時津風部屋の力士だった時太山(ときたいざん)=本名斉藤俊(たかし)さん、当時(17)=が愛知県犬山市でけいこ後に急死した問題。時津風親方(57)=同山本順一さん=は瓶で殴打したことを県警の事情聴取に認めたとされ、兄弟子たちの暴行には金属バットも使用されたという。新潟県に住む遺族は息子の死後の部屋の対応にも疑念を膨らませた。暴行か、国技としての厳しいけいこなのか。波紋が広がる中、日本相撲協会幹部らは「警察の捜査を待つしかない」と口をそろえた。
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