まともな医者ほど尊厳死の問題では悩む。本人の苦痛以前に家族の負担が大変だからだ。いつもながらのことだが、まじめに考えている人間を犯罪者扱いして得意げに報道しているにはマスコミや行政の姿勢には腹が立つ。
いい加減な医者のほうが延命治療をするのである。病院も儲かるし、植物状態で放置していても病院的にはさして負担にはならないし、責任も発生しない。家族の要求など「人命の大切さをなんと心得るか馬鹿者」とでもどなっておけばよいのである。
医療費の負担が国家財政を圧迫している昨今であっても、このように無益な延命医療の垂れ流しを是認するような報道は許せない。
病院に行けないような貧乏人は、延命できずすぐ死んでしまう。その場合保障できなかった国家は殺人犯として法の裁きを受けるのだろうか?
(記事)
富山県射水(いみず)市の射水市民病院で平成十二年から昨年までに、外科部長の男性外科医(50)に人工呼吸器を取り外された同県内の男女七人の患者が相次いで死亡していたことが二十五日、分かった。同病院は七人のうち六人は患者本人の直接の同意がなく、家族の同意だけだったことを明らかにした。外科部長は「(少なくとも一人は)自らの手で呼吸器を外した。患者のためにやった。尊厳死だ」と説明しているという。富山県警は、複数の患者が、自らの意思に関係なく「安楽死」させられた疑いがあるとみて殺人などの容疑で捜査に乗り出した。国内では過去最大の安楽死事件に発展する可能性もある。
詳しい記事 富山の病院 7人安楽死 医師「尊厳死だ」 殺人容疑で県警捜査 部下らも黙認
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