公職選挙法では、選挙期間中は法定ビラなどを除く「文書図画」の配布を禁止されている。つまりインターネットでの選挙運動はできないとされているが、今回はなし崩し的に「ネット選挙」の様相を呈している、とのことなのだ。
公職選挙法の規定自体がアナクロでナンセンスであることは事実であるが、それこそ「赤信号みんなで渡れば怖くない」を政党の皆さんが一斉にやってしまったのはマズイだろう。
今回の選挙でも個人サイトが勝手に支援しているという形でずいぶんと派手な選挙戦がネット上で繰り広げられた。中には工作員と思われるブログもいっぱいあった。
自民も民主も…「ネット選挙」なし崩し
総務省などによると、人の視覚に訴えかけるものはすべて、頒布が禁じられている「文書図画」と解釈される。このため、候補者名や政党名などが記されたHPやブログ(日記風サイト)の画面も公示日以降は公選法の規制を受け、更新できなくなるという。
しかし今回、自民、民主両党は12日に党首第一声を掲載。自民はテレビCMなどの動画を配信しているほか、18日の九州での首相の街頭演説も載せた。同党広報本部は「HPは政策パンフレットと同じ位置付け。候補者のHPは公示後に更新しないよう徹底している」と話す。
民主も18日の小沢一郎代表の愛媛県での演説を紹介。マニフェストも大きく取り上げている。同党広報は「党幹部の遊説は通常の政治活動。マニフェストも政策の公表という位置付け。写真から候補者名や党名はカットしている」と、公選法には抵触しない範囲と解釈している。
こうした両党の動きに他党も追随。公明党は当初、公示後は更新しない方針だったが、「他党が見切り発車でやるなら」と13日に党代表の第一声を掲載した。
最新の画像もっと見る
最近の「事件簿」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2005年
人気記事