真相世界(The truth world)

200807北京五輪テロ 昆明バス連続爆破事件でわかる会場の高リスクぶり


中国ではいつどこでどんなテロが発生してもおかしくはない。中国の社会構造が矛盾に満ちているのだから当然の結果である。
中共政府は武力で押さえ込んでいるが、軍隊や工作員の数より反体制的な住民の数の方が圧倒的に多い。
今回の五輪は史上最悪の条件下で実施されると言って過言ではないだろう。

街に不安の色濃く 中国・昆明、バス連続爆破事件

≪中国・雲南省昆明市で発生した公共バス連続爆破事件では、「北京五輪前のテロではないか」として、国民の間に不安が広がっており、中国外務省の劉建超報道官は22日、定例記者会見で「五輪との関係は見いだせない」と指摘、沈静化に努めている。首都のテロ警戒は一段と強化されそうだが、地方の末端に広がる社会不満や潜在化するテロを完全に押さえ込むことは不可能で、指導部が治安能力を問われかねない状態になることも考えられる。≫

「北京五輪前のテロ」でなかったら動機は何なのだろう?
逆に問い返したい。

≪公安省は北京からテロを含む刑事捜査の専門家チームを現地に派遣、組織的な背景による犯行かどうか爆発物の詳細や手法など捜査を本格化させた。華僑向け通信社、中国新聞社などによると、爆薬にニトロ化合物が使用された。一方、当局は炭坑などで用いられるダイナマイトの一種との見方を示しているという≫。

つまり、プロのテロリストの犯行ということだ。

≪中国紙は、犯行当時、男が黒いポリ袋を座席の下に置き、下車した直後に爆発したとする乗客の目撃情報を伝えた。当局は雲南省の道路、駅での検問のほか、ミャンマーとの国境も警備を強化。新華社通信によると、昆明市公安局は同日、犯人にからむ情報提供者に懸賞金10万元(約150万円)を贈ると発表した。≫

政府当局はテロ組織を特定しているのだろう。本拠はビルマにあるということだ。

≪インターネットの掲示板では、「五輪を狙ったテロでは」「社会矛盾が激化している」「バスに乗るのが怖い」「またどこで起こるか」「官僚はバスに乗らない。乗るのは庶民なのに」など、恐怖感を抱く声が多い。「反政府者の言論を当局がもっと監視すべきだ」との声もある。≫

テロリストの思惑通り世論は騒然としているようだ。

≪中国紙によると、新疆ウイグル自治区のウルムチから重慶に向かう列車の中で14日、雷管100個を隠し持っていた男が警察に拘束された。今後、チベットやウイグルの独立勢力がテロ事件を起こす可能性は払拭できないものとみられる。≫

中共政府は東トルキスタンを最も危険視している。過去にやった同政府の仕打ちを考えると恨まれても仕方ないと思っているのだろう。中共政府に支配されている少数民族は大方反抗的である。漢族の中にも現体制を不満に思っているものは多い。
中国にテロ組織は無数に存在するのである。

五輪テロ「高リスク」=会場周辺-中国、40項目を評価・北京〔五輪〕

≪8月8日に開幕する北京五輪の安全対策に向け、中国当局が北京市内で展開した「リスク調査」の中で、テロが五輪会場周辺地域で起きる可能性を「高リスク」と判定していることが22日までに分かった。食品・薬品安全、暴動を含めた「集団事件」、道路陥没も危険度が高いと評価している。調査・評価内容の概要を五輪関係者が明らかにした。≫

「道路陥没」には恐れ入った。
実際のところテロ攻撃より手抜き工事による事故の方がリスクが高いとは、さすがは中国である。よほど自国民の技術に自信がないのだろう。
私がテロリストだったら、やはり五輪開催中がテロの好機と考える。公安当局が五輪施設に釘付けにされるからだ。他の地域ではテロのやり放題状態になる。しかし、インパクトとしては五輪開催都市で施設に関連して攻撃することの方が大きい。

≪五輪会場周辺地域ではこのうち、40項目超に対して評価が下され、リスク度が高いとされたのは計11項目。テロや食品安全のほか、豪雨・洪水、排水溝詰まり、交通渋滞、火災、北朝鮮からの脱北者の外国公館駆け込みなども指摘された。≫

やはり中共政府も北朝鮮には困り果てているようだ。高リスクの中に入っている。
6カ国協議で「北朝鮮解体」ができないものだろうか?

≪リスク度が「中」と評価されたのは家屋倒壊、井戸汚染、突発的な大規模停電、サイバー攻撃、落雷、感染症、狂犬病、デモ抗議、陳情者の国際社会向け直訴、デマ・偽情報、チケットのダフ屋行為、観客のもみ合いに伴う将棋倒しなど。≫

このあたりは日常茶飯事である。感覚としてはリスクでも何でもないだろう。

≪さらに「低」としては、ガソリンスタンド火災・爆発、インフラ施設やエレベーターの故障、高所からの落下物、広告板の倒壊、不法分子によるトラブル、テロ情報の流布、民族・風俗・習慣の違いによる摩擦、窃盗・強盗、気功集団「法輪功」による公共場所でのトラブルなどが挙げられたという。≫

中国に旅行する人は、このあたりは中国の習慣と心得ておいた方がいいだろう。仮に被害にあっても泣き寝入るしかなさそうだ。
どさくさに紛れて「法輪功」の徹底取り締まりをやるようだ。これが最大の目的だろう。



ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「極右閣下の独り言」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事