赤福によると、93年は国内農産物が凶作で、94年2月ごろから北海道産小豆の価格が高騰した。このため仕入れ予定量の小豆が確保できなくなった。これを埋めるため、同年春ごろから中国産を仕入れたほか、中国で加工したゆで小豆の冷凍加工品も使った。また、もち米も確保が困難となったため、カリフォルニア米の米粉加工品を輸入し、数カ月間使っていたという。
この社長のヨタ話を信じろと言っても無理である。日常的に中国産小豆やカリフォルニア米粉を使っていたことがばれるのは時間の問題だろう。
ここまで悪質だと単に食品衛生法だけの問題ではなく、詐欺等刑法上でも検討しなければならないだろうし、経営陣の逮捕懲役刑は是非実現してもらいたい。
国産にしたところで、どんな粗悪な豆かわかろうはずがない。
謳い文句通り保存剤・防腐剤を添加していなかったのならば、不幸にも「赤福」を食べてしまった人は細菌やカビの恐怖にさらされることになる。
これまでの話だと、消費者が買わされた確率が一番高いのは、二・三日店頭に店ざらしにされた売れ残り品だろう。
「できたて」と言っても元の原料が中国産かもしれないし、餅の半分は売れ残りの干涸らびた餅の残骸を粉末化したものを混ぜてあるし、餡も売れ残りの臭いのきつい奴が混ざっている。
何やら、毎日の夕食メニューは冷蔵庫の残りをぶち込んだごった煮で、食べ残しはそのまま翌日に持ち越して継ぎ足している状態に似ているが、違うのは「赤福は冷蔵庫に保管されていなかった」ということである。
この店は何百年前から嘘をつき続けていたのだろうか?
赤福が大好きだと言う人はよく聞くが、案外カビ臭いぼそぼそした餅の食感と腐敗しかかった餡の饐えたドロっとした食感が、妙に独特の風味を醸し出していたのかも知れない。
新鮮な豆と餅では絶対に出し得ない、複雑な風味である。昔から「腐りかけているのが一番美味い」と言われてきたが、これが赤福の秘密か?
こうして検証してみると、外見は単純の菓子のようでいて、製法は実に複雑である。ある意味ではこの社長さん、しっかり300年の伝統を守っていたのかも知れない。
(記事)
赤福:過去に輸入原料も使用 94年ごろ中国産小豆など
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くま
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