台湾名での国連加盟の是非を問う世論調査は台湾政府が日本の調査会社に委託して今月中旬、日本全国の1000人を対象に電話で行った。とのことである。勿論眉唾ものの話と聞き流した方がいいだろう。
26日に発表された結果によると、「台湾に国連加盟の権利を与えるべきか」との問いに74%が賛成と回答。台湾名での国連加盟が住民投票で承認された場合、台湾名での加盟に賛成すると答えた人は81%に上ったという。
本当に日本で電話アンケートをとったにせよ、無作為では民度の低い人もかなりいただろう。上記のような質問をされれば、台湾の事情に疎い人は、「よかったですね」的なお追従の返事しかしない。
電話をかけられた人にとってはどうでもいい話だからである。
「台湾名で国連参加するのに賛成ですか?」といきなり質問されたら、「はあ、よろしいんじゃないですか」と答えてしまうに決まっている。「見も知らない奴のくせに、いきなり失礼な電話をするな」とがちゃりと切ってしまった人も1割くらいいるだろう。
運悪く創価学会の家に電話してしまえば「台湾は中国領です。南無妙法蓮華経」と言われてしまうだろう。
どう考えてもいい加減なアンケートである。
来年3月に総統選を控えた陳総統は調査結果に基づく「日本カード」を手に、正式名称の中華民国での国連加盟を主張する最大野党・国民党との政治的駆け引きを有利に展開したい考えだ。
厚顔無恥な自民党でさえためらうような強引な論理である。台湾の国名は「中華民国」なのだから、国民党の方に分があるようだ。名称と実態がそぐわないのを気にしているのなら「朝鮮民主主義人民共和国」とか「自由民主党」とか凄い名前も他にあるので気にしないことだ。
(記事)
陳総統:台湾名での国連加盟「日本人も8割賛成」
「日本人は台湾人以上に台湾人を支持している」--。「台湾」名での国連加盟を目指す陳水扁総統が日本で行った独自の世論調査を基に、約8割の日本人も台湾名での加盟に賛成していると主張。日本人をこう褒め上げることで、「中華民国」名での加盟を主張している野党陣営をけん制した。台湾の中央通信が26日に伝えた。
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