日本人が年間250億膳消費している割り箸のほとんどは中国製である。そんなことは以前から知っていたが、その安全性にまで思いを馳せなかったのはうかつだった。
「割り箸を食べるわけではないから体に悪いことはないだろう」というのは思いこみである。
どのような製造法で、品質管理をどうしているのか?
これを確認しないと安心できないことは言うまでもない。
で、調べてみたら「案の定やばかった」ということなのである。やたら黴菌が付着していたと言う例も報告されている。「ビニールで包装されているから清潔だ」というのも思いこみ。不潔な工場で生産されたら結果は自ずと知るべしである。
勿論「良心的な企業」は「消毒」してから出荷するが、某犬博士ブログにも書いてあったが、割り箸を金魚鉢に突っ込んでおいたら、一週間で金魚は全滅したらしい。
いくら使い捨ての割り箸とはいえ、「生木のままではマズイ」というのでコーティングしているが、それには発ガン性ありとのことである。
不覚にも私は「割り箸使用に反対して『マイ箸』を持ち歩いている環境保護家」を小馬鹿にしていた。「割り箸は間伐材を利用しているから、使えばむしろ森林保護に役立つのに、こいつら何を考えているんだ?」と思っていたのである。国産に関してはその通りだが、現実には中国製は国内の伐採では足りずロシアから木材を輸入して生産しているらしい。
確かに、国産の割り箸を意図的に使わない限り、「マイ箸」を持ち歩いた方が良さそうだ。
国産と中国産の割り箸価格は「5円」と「1.25円」とのことである。この程度の差は大したことないように思えるが、無料配布している企業にとっては深刻な問題らしい。
割り箸を有料化して国産品を奨励するしかないようだ。
勿論、中国製割り箸をタダで使いたい人を留め立てする気はないが…。
(記事)
口に入れるのは食べ物だけじゃない 危ない中国製「割り箸」
奈良県五條市に事務局を置く「日本割箸輸入協会」が公表している「割箸輸入統計表」によれば、日本の2006年度の割り箸輸入量は489万3976カートン(1カートン=5000膳)で、その実数は244億6988万膳である。(註: 膳=箸2本を1対として数える)。一方、国産割り箸の生産量を示す統計数字はないが、林野庁が2005年度の生産量を4億5000万膳と推定しているので、これを準用すると、輸入品と国産品の総量は約250億膳となる。
日本人は2日に一回以上は割り箸を使っている
日本の2007年1月1日時点における推計総人口は約1億2777万人だが、ここから箸の使えない0~4歳の人口約549万人を差し引くと約1億2228万人となり、1人当たりの割り箸消費量は年間で約204膳という計算になる。これは5歳以上の国民が1人当たり2日に1回以上の頻度で割り箸を使用していることを意味しているわけで、驚異的な数字と言える。
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