地震

地震のことです。

今日は３月２２日。
３月１１日の大地震、大津波が起きてから、十日余り経っています。
毎日、被害に遭われた方々のこと、友人たちのこと、家族のことを考えて過ごしています。
今できることは何か、これからすべきことは何か。
たくさん考えて、少しずつ動いています。


１１日の最初の地震のとき、私は家の中にいました。
その揺れが始まって数秒後、学校が休みでお友だちと出かけていた下の娘から携帯に電話がかかってきました。
慌てている様子と、私を案じている言葉と、現在とっている行動までは話すことができましたが、その後にきた大きな揺れで、通話は切れてしまいました。
揺れはどんどんと増し、台所では食器が落ちて割れる音がしていました。
その音を聞いて、これが大地震なのだと思ったことを覚えています。
大きくて、激しくて、長い揺れでした。
その後も大きめの余震が何度もきました。
揺れが収まった後に、犬にリードをつけ、コートとバッグと非常持出袋を持って外にでました。
外にはご近所の人たちが出ていました。
皆それぞれ、家族との連絡をとろうとしていました。

ご近所さんのひとりが、携帯で地震の情報を調べてくれて、この辺りの震度が６弱だったと知りました。（この辺りは５強と６弱の境目あたりになっているようです）

上の娘と父さんは職場でした。
連絡がとれたのは、それから数時間後。
心配していた下の娘とお友だちは、電車が止まっているため、やっと乗ることのできたタクシー（お金の都合で途中まで；）と徒歩で戻ってきました。
全員が帰宅できたのは夜になってからでした。
下の娘のお友だちも家族と連絡がとれ、この日はうちに泊まることになりました。
お友だちは家族と連絡はとれているとは言え、心細かったと思います。

地震の詳しいことや津波のことは、TVが見られる夜になってから知りました。
大地震。大津波。その時、被害の大きかった場所で、安否もわからず連絡もとれずにいた人たちのことを思って苦しくなります。
今もまだ、そういう方が多いと思うと、胸が痛いです。


数日経って、近所を見回してみると、道路はひび割れているところがたくさんあります。
家の前の歩道も、盛り上がったり沈んだりしているところがあります。
縁石や境界杭など、コンクリート製のものが割れているところがあります。
家と家の境となるフェンスが、所どころズレや曲がりがあります。
少し傾いている電信柱もあります。
でも、これくらいの被害は大したことではありません。


この地震、津波、余震、原子力発電所のこと。
余震にビクビクする毎日。揺れる恐怖と揺れるかもしれない恐怖。
どこにいようとも、それも大きなストレスです。
私たちに今かかっているストレスは、どれほど大きなものでしょう。
買いだめも、ストレスがさせることでしょうか。
私も電池が欲しくなりました。
非常食を買っておかなくては、と強く思いました。
普通に日常必要なものを買いに行ったときに、買いたい欲求が強くありました。
それを止めたのは父さんでした。
父さんは正しかった。
冷静になって考えて、気づいたり、反省したならば、必要でないもの必要でないことはやらないことにします。
やるべきことが他にたくさんあるのですから。

避難されて、不自由にしている方々のことを思い、
危険に立ち向かっている人のことを思い、
立ち上がろうとしている人のことを思い、
これを忘れないで、自分に何ができるか考えて、やれることをやっていきます。