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小林かいち(木版絵師・着物図案家)の絵葉書です。
少し前、伊香保温泉に行ったときに立ち寄った美術館(伊香保保科美術館)で、初めてこの人のことを知りました。
展示されていたのは、ハガキや絵封筒など。
ひとめで惚れてしまいました。
絵葉書は4枚セット。
4枚はそれぞれ違った絵で、その4枚でひとつのストーリーを成しているというものです。
女性の姿を描いたものが多かったような気がします。
大正から昭和初期に活躍されていたようですが、ハートやバラや天使とかのモチーフが絡んだデザインが今っぽい感じでした。
それに色。使われている色がすごくいいんです。
もう大好きです。
そのストーリーを持った絵には題名がついているのですが…
「○○○の嘆き」とか「○○の哀しみ」とか…
陽気なものはひとつも見つからなかったような(^^;
その時代の流行だったのでしょうか?
憂いを含んだ女性や、悲しみに沈んだ女性の姿が多く描かれていました。
とても気に入ったので、展示をもう一度まわって見ていてふと思ったのですが…
4枚の絵の順番は決まっていたのでしょうか?
ちょっと入れ替えてみると、嘆いていた女性が立ち上がって前に進んで行くような感じに見えてきました。(私だけ^^;)
作者はどんな人だったんだろうなぁ。
展示されていた経歴を見ると、つい最近までは経歴などもはっきりせず、性別もわからない謎めいた画家だったようです。
2008年に遺族の方が名乗り出られたことによって、詳しい経歴がわかったようです。
謎めいたままでもよかったかな(^^;
よかった覗きに来て!
「ゆんでめて」の文庫を入手してゆっくり楽しみながら読んでいます。
久しぶりに物語の本を読むので中々入るのに苦労しました(笑)
でもやはり若旦那とアヤカシとの物語は楽しみ。。
素敵な絵…
確かに謎めいたまま…というのもいいですね。
「こっそり」の意味は何もないんだけれどね(^^;)
「ゆんでめて」はまだ読んでいない…と思います。
どこまで文庫になっているのかな。
ちょっと離れていたので、また読み始めてみます(^^)
小林かいち
作品だけ見た時には、時代のちょっと先を行っているカッコイイ女性が男性名前で描いているのではないか…と想像してみたりしてたんだけれどね(^^;