手賀沼日記

キナバル山の日の出

キナバル山の日の出

今年は初日の出を見ることは出来ませんでしたが、ここ数年でもっとも見事な日の出はキナバル山の日の出でした。             

1 キナバル山
キナバル山はマレーシアが誇る、東南アジア最高峰でサバ州(旧ボルネオ)にあります。標高は4,095メートル。マレーシアで生活する人は一生に一度はキナバル山に登りたいと言う夢を持っています。私にもついにその機会がやって来ました。数年前の4月上旬いよいよ挑戦することになりました。

2 登る仲間
当時マレーシア在住者5名、日本から3名、計8名です。ミニバス乗車定員や登山ガイド規制を考慮、8名としました。男性5名、女性3名です。このうち、頂上迄登るのは男性のみ4名、67才 2名、62才、60才 各1名です。

3 第1日
キナバル公園本部経由、発電所前登山口を4月3日 0830出発、ほんのわずかの下りの後、登り一辺倒の道が3、350メートルの山小屋まで続きます。途中熱帯雨林から低潅木帯まで自然は移り変わります。日本では見られない食虫植物、しゃくなげの種類など見ながら、1430ラバンラタ山小屋へ到着しました。とにかく強烈な登りです。
当地規制で登山者は必ずガイドを雇うことになっています。私達のガイドはよく出来た人物で、我々の年令を考慮、ゆっくりゆっくりのペース設定で、全員心配していた高山病にもかからず、第1日の日程を終了しました。山小屋は清潔、食事もまずまず、ビールも円換算¥360と大満足の1日でした。

4 第2日
山小屋を早朝0230出発、急勾配の桟道を満天の星空と懐中電灯の明かりで進みます。潅木地帯を抜け花崗岩の岩盤をロープをつかみながら、トラバースし、更に高度を稼ぎます。約1時間半で中間地点でかつ、最後の山小屋サヤサヤ小屋を通過、この地点で約3、850メートル、空気も薄く、思うように体が動きません。登るのをやめたくなるほどです。
キナバル南峰がうっすらと見えますが、最高峰LOW'S PEAKはもっと先。マレーシアや欧米の登山者に混じり、忍の一字で登り続け、最高峰直下に到着しました。これから先は四つん這いで登ります。やっと0545頂上到着、全員登頂です。記念(証拠)写真をとり、しばらく待ち、待望の日の出を眺め、0630には下山開始、1300には公園本部に到着しました。当日は戦争中、旧日本軍が発見したといわれるポ-リン温泉で骨休めをしました。

キナバル山は一応誰でも登れる山ですが、相当な脚力に加え、消化器官や呼吸器官もある程度強靱でないと頂上迄ゆくのは難しいかも知れません。地元の人々はこの山を大変誇りにしており、道は険しいが整備されており、ちり一つ落ちていません。        

60才を過ぎて4、000メートルの山をへひとりの落伍者もなく登ったと言うことは何ものにも替えがたい喜びです。格好の還暦記念となりました。

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