貿易実務を多少習得したからと言って、国際ビジネス全般がこなせるものでないことは明らかです。伝統的な貿易実務は商品(物)の貿易のみを対象としており、現在物の貿易額の約25%に相当するサービス貿易を対象にしていません。
また伝統的な輸出入の延長線上において、輸出においては従来の国内生産から、消費地生産や世界最適地生産、輸入においては開発輸入という考え方が出てきており、従来の貿易実務ではなかなか対応できません。
海外生産(国際生産)に関しては、委託生産契約、委託加工契約などがあり、付随してライセンス契約や秘密保持契約などを手がけなければなりません。さらに進んで、単独出資や合弁などで海外直接投資に進む場合もあるでしょう。また何かを輸入したくても、海外にあるものをそのまま持ってきても売れない場合があります。開発輸入につながる問題です。この場合も上記諸契約や海外直接投資につながってゆきます。
国際とか国内とか狭く物を考えるのでなく、もっと広い意味で考える必要があります。「平家、海軍、国際派」という言葉がありますが、なかなか意味深長です。
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