昨日の危険な握手の続きです。
胆のうの件は、入院即手術、その後集中治療室へ3日ほど収容され、医者から成功したと伝えられた。集中治療室では、幻覚に悩まされたが、その幻覚がなんだかカンデインスキーの抽象画を思わせるものであった。その後、手術時に採取した私の体液の中に、腸チフス菌があったと恐ろしい事実を告げられた。
聖路加病院には、感染症用隔離病棟はないので、都立墨東病院へ転院となった。
いずれにせよ、名医のおかげで九死に一生を得たが、墨東病院隔離病棟には、腸チフスが癒えるまで3か月収容され、その後退院、すぐに海外の勤務地へ戻った。
しかしこれで一件落着とは行かず、後遺症のごときものに数年間悩まされた。狭いところにじっとしていると、いわゆるエコノミー症候群のような状態になり、気分が悪くなるのだ。