手賀沼日記

海外へ持って行く本

 最近読書量がずいぶん少なくなった。以前は週に2-3冊は読んでいた。原因究明はともかく、かって海外勤務に出る際、必ず持ってゆく本があった。現在海外の主要都市なら、わが国の本をたくさん売っている本屋があるが、前世紀は必ずしもそうではなく、引っ越し荷物として持って行った。

私の場合は次のような本であった。今昔物語(本朝世俗部)、史記(列伝)、荘子(内編)、孫子など。いずれも文庫本で、かさばらなかった。これに数冊が加わった。

選考基準は、何回読んでも面白いこと。いわゆる1度読んだら、2度読まない類の本は対象外とした。

またこんなこともあった。これも前世紀の話だが、日航社員深田氏の「革命商人」という本が出て、ベストセラーになった。当時私が勤務していた会社の同僚数名が、主要登場人物のモデルで、舞台はチリの首都サンチアゴであった。たまたまサンチアゴへ出張する機会があり、発売直後のこの本を買った。東京―ロサンゼルス間で上巻を、ロサンゼルス―サンチアゴ間で下巻を読み、サンチアゴ到着後ただちに関係者に渡した。

一番早く入手できたと、関係者一同に大喜びされた。今は昔の思い出である。


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コメント一覧

こがら様へ
暑中お見舞い申し上げます
今はともかく当時は、海外で日本語の本を読むのは、結構困難でした。したがって何回読んでも面白い本は、大変な存在価値がありました。
週刊誌などは、内地から出張者が持ってきますが、1回読んだら終わり、2度と読む気にならないのです。
こがら
暑中お見舞い申し上げます
読み返す度に歓びを見出せる本を何冊か持っている人生は、素晴らしいと思います。
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