先生は俳句の発展に多大の貢献をなされたのみならず、朝日新聞「朝日俳壇」の選者を昨年末まで40年務められました。毎週数千句の投句があり、その中から10句を選ぶ作業は大変なご苦労であったでしょう。謹んでお悔やみ申し上げます。
先生は伝統を守り、花鳥諷詠を重視されたと聞いています。したがって、私が投句しても、ほかの先生(選者)には入選しても、稲畑先生に入選することはあるまいと思いましたが、まさにその通りとなりました。
以下俳句初心者のたわごとです。
私は数年前、市民俳句講座でゼロから俳句を学び始め、1年過ぎたころ、私は俳句に向かないと思い至りました。しかしやめる前に、最難関と言われる「朝日俳壇」に投句し、入選しなければきれいさっぱりやめるつもりでした。ところがなんと入選したのです。もちろん稲畑先生以外の選者です。
そういうことで、急いでやめることはあるまいと思い、現在に至っています。全体の入選率は1%を下回る難しさ、私は年に1回の入選です。もちろん稲畑先生以外の選者です。
よくわかりませんが、俳句は人によりけりで、朝日俳壇4名の選者に選ばれる句はばらばら、一部の人はこういうあいまいな点に不満があり、俳句を離れると聞きます。よくわかります。