久しぶりに平家物語を読んだ。岩波文庫版 全4冊。何年ぶりだろう。
一般に言われているように、平清盛を大悪人に仕立ているが、平清盛以上の悪人は我が国歴史上何人もいるのでは。後継体制を確立できなかったので、対抗勢力により、悪人にされてしまった。この物語の成立時点では、その後出現する「悪人」は存在していなかった。
この本に関するいろいろな意見は、ここでは取り上げないことにしよう。
個人的な関心だが、当時兵站とか輜重はどうなっていたのだろう。道路の広さ、兵士の食料調達、馬の利用度、馬の餌の調達、一般民衆の暮らしなど、知りたくなることは多い。最新の研究書を読まねばなるまい。