Ｍちゃん

その子の名前を仮にＭちゃんとします。

Ｍちゃんは、おやじの会の行事にお母さんとよく参加する、小学校４年生の女の子です。
今回の「お正月遊び・たこ作り」にも、彼女はもちろん参加してくれました。

彼女は小学校には登校しますが、授業は図書館で受けます。
その事実を私が知ったのは、半年前。　それから彼女の顔を見るたび、少しずつ声をかけるようにしました。

今までは、ほとんどお母さんの陰に隠れて私と喋ろうとしませんでした。
ですから、ほとんど彼女の”声”を聴いたことがありません。

今日も始めはそんな感じ、私はいつもの粗野でぶっきら棒な喋りではなく、優しい感じで喋りかけます。　それでも普通の大人よりはきついでしょうが、、、。

たこ作りが終了し片付けの最中に、一人でいた時にそっと声をかけてみました。
「今日は楽しかった？」

なんと彼女がその問いに、はっきり聞こえる声で答えてくれました。
「楽しかった。」と。


Ｍちゃん。　あなたに「頑張れ！」とか「元気を出して。」と言葉を掛けることは負担になるからしない。　そのかわりにこれからも、遊びの感想は聴くからね。
その中で、あなたを見守っている大人が周りにたくさんいることをいつの日か気づいて、強い心を持つようになって欲しい。
おじさんは、みんなと一緒に授業を受ける日が来ることを、焦らず待っているからね。