松江市西津田10‐12‐4「テシナ (Tesina)」 【1005】

米子市内より、山陰自動車道「米子西→安来→東出雲」を経由し、松江市中心部(橋南)の東端にあたる「松江東ランプ」で下り、直後の「上谷南交差点」を右折し、東津田方面へと北上する。
その約1㌔先左手に見える、グレーの外壁とブラウンの格子が目印の、小さなイタリアンレストです。
以前は島根大学前にお店が在りましたが、13年10月に此の地に新築オープンされました。

ブラウンとホワイトで統一された、落ち着きのある店内は、テーブル席とカウンター席があり、約10名の収容能力とコンパクトな造りになっています。
以前のお店同様、此処も店主お1人で切り盛りされており「自分の目が届く範囲で営む」姿勢を貫いており、好印象です。

前後しますが、玄関先のメッセージボード。
ランチは基本1種類のみで、メインをパスタかリゾットの、合わせて6種類の中から1つチョイスします。

テイクアウト専用の、ピザのメニュー表。 全て500~600円台と手頃なお値段ですが、サイズを確認していませんので、CP度は不明です。

「テシナランチ ¥1,100」
先ずは「ちょっとしたワンプレート前菜」
「手羽元のバルサミコ煮+サラダ」「かぼちゃサラダ」「キッシュ」「自家製黒ごまパン」が1プレートに収まっており、これだけでも中々のボリュームです。
いずれも素材の旨味を活かした、ナチュラルな味付けに徹しており、且つ丁寧に作られ、シェフの実直さがよく出ておりOK!(パンについては下記します)

メインの「とろけるチーズのピリ辛トマトソースパスタ」
ニンニクを一切使用せず、またオリーブオイルも必要最小限に抑えてあるため、感じるのはチーズとトマトソースのピュアな旨味のみだが、パスタの力感に負けない「巧みさ」が施してあり、これまたシェフの実力度の高さが理解できるソースです。
自家製パスタは水を一切使用せず「手打ち」で仕上げる珍しいパスタで、エッジが効いているため、見た目はキタッラ(chitarra)に似るが、食感はそれより硬めのオリジナリティ溢れるもの。 またソースとの絡みもよく「新感覚」「新食感」が楽しめよい。

デザートの「とろけるパンナコッタ」とフリードリンクの「アールグレイティー」
アナウンス通りの、マッタリ感も兼ね備えた蕩ける一品であり、言う事無し!

テーブル席横に設けてある、テイクアウト用のパンコーナー。
「ちょこ ¥90」「くろ(あんぱん) ¥140」共、買って帰りました。
これまた手ごねの自家製パンで、フワット感のある生地に黒胡麻の香りが、程よくのっており、食べると「ホッ」とする、家庭的で優しく、ピュアな味わいのする一品です。
全ての料理に、シェフの拘りと実直さが垣間見え、もちろん実力も十分の、外観はスモールながら中身はグレートの、松江市内を代表するイタリアンレストの一つです。