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めんめんたなか(滋賀県東近江市)

遠い昔に想いを馳せながら食べるお蕎麦は格別です。



滋賀県東近江市五個荘金堂町845 「めんめんたなか」 【1155】



琵琶湖東岸に位置する東近江市五個荘(ごかしょう)の、近江鉄道「五個荘駅」から西へ約2㌔のところに在る、手打ちうどんと蕎麦の専門店です。

以前にもご紹介しましたがこの辺りは、江戸末期から昭和初期にかけて活躍した近江商人発祥の地で、特にこの金堂地区は古代条里制の区画割りを残す農村地帯に在り、その水田風景のなかに商人屋敷と社寺が甍を並べる町並みが、重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。



地区の東を走る中山道「国道8号線」から一歩この筋に入ると、昔ながらの狭い路地が続いており車輛のすれ違いも儘なりません。



築200年を越える商人屋敷を粗そのままにお食事処として使っており、門を潜ると遠い昔にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。

尚この金堂地区以外にも近江八幡には古い街並みが数多く残っており、観光客が絶えません。



玄関脇のそっと置いてある鄙びた立て看板。
「手打ちのため12分、、」  これなんですよ、ホントに美味しい物を提供したいという一途な気持ちが店主にあれば、茹で置きなる「効率重視」は出来ないはずなんです。



庭に面した縁側に続く大広間に座卓が並べられており、約30名の収容能力があります。   室内の此処其処には民芸品が配置され、時折庭からは鹿威しがコーン!と響き、何とも風情のある空間となっています。



お品書き①
デフォのきつねうどんで700円とチョット高目の設定です。   それでもこのロケーションを考えれば、トータルで言えば許容範囲と言えるかな。



お品書き②
逆にざる700円は(量を見ていないので一概には言えないケド)マズマズかな。



目線を移すと「本日のおすすめ」がそっと壁に貼り付けてありました(コレにしようかな)



「本日のおすすめ ¥1,000」

温玉付きの京風生ゆば丼と蕎麦(温)小鉢、漬物と、如何にも素朴なセットであり、お店の雰囲気ともバッチリ合っていますね。



配合2:8の細麺仕立ての蕎麦は、しなやかな食感で香りも立ち技術の高さが窺い知れGOOD!  ダシもやや甘めながら優しい味わいであり、ホンノリするね。   出来ればもう少し量が欲しいところです。



生ゆばは「京風」とのうたい文句だが、雅さより素朴な「田舎風」と言った方がぴったりハマり、湯葉の淡い旨味と温玉の円やかさ、醤油ダレが絶妙に絡まり和みの一品に仕上がっている。



それ程大きな前庭ではありませんがその侘び寂に、一寸の間ぼんやりと眺めてしまいました。  派手さの無い質実剛健なその造りに、近江商人の心意気も伝わってきます。 



屋敷を取り囲む掘割。
昔の面影が随所に残り、細道を散策すると「その頃」に吸い込まれそうになるのはおやじだけでしょうか。

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