カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

上京

2021-12-15 12:50:00 | スポーツその他
カレーです。



さて。

九州には基本的に縁もゆかりもない生まれだったはずですが、
血族が九州で働いていることもあって、
九州のプロレスシーンに関心の高いワタクシ。
このブログでも度々、九州プロレスについて話題にして参りました。

そして来年1月3日。

九州プロレスは大きな大きな勝負に乗り出します。

勝負の名は、“上京”。

1.3新宿FACE、
九州プロレス初となる東京開催という、
大勝負に。



九州プロレスの魅力について様々にこのブログに綴っていく中で、
とりわけ、会場の“空気感”という魅力に焦点を当てて
描写することが多かったかと存じます。

しかしそれだと此度の“上京”においては、
例えばお子様の声だとか、
圧倒的に試合をリードしているにも関わらず響きやまない
玄海選手の応援をする叔父様方の声援の熱量だとか、
めんたい☆キッド選手への黄色い声援だとか。

そうした、九州プロレスの会場独特の雰囲気、魅力とは異なるのでは。
そう思われるかもしれません。

確かに、そのとおり。

此度の上京により、舞台は新宿FACE、
東京の繁華街での夜興行。

九州で開催されるときとの空気感とは全く異なることでしょう。

でも、大丈夫。

九州プロレスを九州プロレスたらしめている、
…ただのイチ観客の分際でこういう物言いをするのはちょっと躊躇われますが…
ただ、何度も何度も九州に足を運んでいる身からすれば、
確約してもいいほどの、
“九州プロレスであれば間違いない”と断言できるほどの、
“質”
があります。

九州プロレスには絶対的なヒーローが、
そして、
九州最強の漢が。

めんたい☆キッドが、
玄海が、
九州プロレスにいる。



九州にいる親族から“九州プロレスが凄い”と聞かされたのは
2015年だったか2016年だったでしょうか。

仕事の都合により関東から再び九州に赴任することになった親族は、
諸々制限があるであろう中、
限りあるプロレス観戦の機会の中で
目の当たりにしたのが、九州プロレス。

その九州プロレスの“質”、
そして、それを伝えようとする“熱”は、
とにかく凄まじいものがありました。

それまでに九州プロレスの存在は
サムライTVの長寿番組「インディーのお仕事」を通じて存在は知っていて、
理事長である筑前りょう太選手を破って
阿蘇山先輩が九州プロレス王者になった報の時には、
阿蘇山という名に違わないその頑健な体格と試合ぶり(ダイジェストだけど)に驚き、
がばいじいちゃんのセンセーショナルな活躍は東京にも波及、
今でも様々な場面で観客を驚かせ、また、楽しませる存在は、
合わせて“九州プロレス”の名を広げる機会となっていたように思います。

一方で、プロレスを様々に見るようになってまだ日が浅かった私にとって、
県を跨いでプロレスを観に行くことについては
一定の躊躇もあったりしまして、関心はありながらも、
観戦の機会、明確なキッカケを得られずにいました。

しかし、そうこうしている間にも九州プロレスへの関心度は日に日に高まって行きます。

ガンバレ☆プロレスを熱心に見ている私にとって、
“ガンプロオリジナル”とよべるばってん×ぶらぶら(旧・ばってん多摩川、ガンバレ多摩川)の
九州での活躍は衝撃的でしたし、
また、東京インディーのある意味メッカ的な場所だった
西調布から生まれた“U”戦士、
佐々木日田丸の加入にも驚かされました。

加えて、
かつてタイガースマスク選手のブログを楽しみに読んでいた時期があった身からすると、
そのとき必ずと言っていいほど登場した人物である“ぐっさん”
…現在の、桜島なおき(旧・瀬戸口直樹)選手が
九州プロレスにいると知ったときにも、
関心度は爆発的に向上しました。

そしてそしてさらに、
“掃溜めのブラックジャック”“場末のミスタープロレス”として、
ガンバレ☆プロレスに始まり再びインディーシーンで異様な存在感を放っていた、
山口県出身、北九州市元在住・藤田ミノルの玄武會加入。
さらには、“怪童”野崎広大の登場…
etcetc



こうした選手たち個々の存在はそれぞれにとてもとても大きい訳ですが、
しかし、
その伝わってくる“熱”の根底にあるのは、
やはり“質”。

「九州プロレスであれば、間違いがない」
「九州プロレスであれば、半端なレスラーをリングには上げない」

“九州プロレスであれば”という、
“信頼”と言い換えてもいいかもしれません。

とりわけ、その根本には、二人の選手の存在を強く感じました。

一人は、めんたい☆キッド。

そしてもうひとりが、玄海。



“バリカラヒーロー”めんたい☆キッドは、
九州プロレスの誇るハイフライヤー。

明太子をモチーフとしたピンク色のビビッドなマスクに、
バッキバキの鍛え上げられた肉体と、
安定感抜群のハイフライムーブの数々。

ルーツを辿れば某闘う龍の門で、
紆余曲折を経てこの九州プロレスへと至る過程で、
現在九州プロレスの理事長を務める筑前りょう太選手に
「プロレス辞めます」
と家まで挨拶に訪れたエピソードが、10周年大会の時に明かされています。

九州プロレスでは絶対的なヒーローでありエースでありますが、
その華麗さとは諸刃の剣と言いますか、
度重なる怪我とも闘っていて、
昨年末は試合中に足の踵を折る大怪我を負いながら、
しかし、驚異の回復力で4ヶ月で復帰。

九州プロレスタッグ王座を、
もとを辿れば先輩であるドラゴンゲートの横須賀享&堀口元気組から奪還。

この10〜12月に行わている“グローカルタッグトーナメント”でも
野崎広大とのタッグで決勝まで勝ち上がりました。

とにかくめんたいさんに集まる声援は声の音階が高く、
九州プロレスキッズ達の明るい声援や
女性ファンの黄色い声援を一身に受ける、
その圧倒的な“陽”の気。
例えるならばDDTのHARASHIMA選手や、
新日本の棚橋弘至選手のような、
会場を明るく照らす存在感、“エース感”が、
最大の特徴だと個人的に思います。



そしてもう一つの九州プロレスの柱が、
玄海選手。

大柄で無骨で、いかにも“漢”らしいその風貌は、
めんたい選手と“正反対”ではないにしても、
どこか対照的ながら、しかし、色気と魅力に満ち溢れています。

玄海選手のキャリアを辿れば、
“秀吉”というリングネームでの活躍が知られているところでしょうか。

主に大阪プロレスを主戦場に、政宗選手との“戦国”タッグで大暴れ。
シングルプレーヤーとしても、2008年に大阪プロレス王座のベルトを巻いています。

2013年の大阪プロレス退団後、7月に九州プロレスに登場。
マスクを脱ぎ、福岡出身“最強九州男児”玄海とリングネームも改め、
以後、今日までに9代続く九州プロレス王座を3度獲得。
九州プロレス最強の座を欲しいままにしています。

そしてさらに九州プロレスでは自身を中心に
“九州最強の武闘派軍団”としてユニット“玄武會”を結成。
リーダーである玄海を中心に、阿蘇山、佐々木日田丸、藤田ミノル、新井健一郎と、
主戦場もタイプも実に様々な無頼たちを強固な絆(?)でまとめ上げています。

玄海選手の魅力は、先程申し上げた“漢”らしさという名の色気。

そして、とにかく試合がすごい(ひどい)。

全ての技の威力も迫力もクオリティも
ひと目見ただけで違いを際立たせる上、
技も多彩で、投げ技、打撃、極め技もバリエーション豊富。
さらにどう考えてもアメプロが大好きに映りましてですね。
WWEやWCWやTNAを見ていたりした方々には“そんな技まで使う!?”と
とにかくまあ、なんでもあり。
強い。
凄い。
ひどい。
と、最後は笑うしかないほどに語彙を失います。

参考はこちらの試合。
ぜひ、ご覧頂きたい。



ちなみに私、この試合が凄すぎたので、
玄武會Tシャツを買いに玄海さんの売店に行きました。

「遠いところわざわざ観に来てくださってありがとうございます。
…東京と比べてどうでした?
クオリティは低くなかったですか?」

…いやいや、あんなすごい試合しておいて…

あと、2019年の玄武會興行の際、
グッズ購入者は玄武會全員のワンショット撮影ができたんですけれど、
一眼レフのカメラ所持者が来るたびに
「お!いいカメラや!いいカメラかきたぞ!
って喜ぶ玄海さんかわいい。


九州プロレスについて形容するときに、
個人的によく引用するのが、
大阪プロレス出身で、団体や世界を股にかける吉野恵悟レフェリーが
ニコニコプロレスチャンネルで九州プロレスを紹介したときの表現です。

曰く。

「九州の中に、メジャーがある」

九州という土地を考えれば“ローカル”、
前身とする団体を持たないという区分で言えば“インディー”に属するはずですが、
しかし、その在り方、その質、その熱は、九州の本流。

何を以て“インディー”や“メジャー”を定義するかは棚に上げておいて、
“九州のメジャー”という言葉の響きは、
九州プロレスを形容するのに大変腑に落ちるところです。

そして、その“メジャー”がついに、
東京にやってきます。

東京進出の目的や狙いは様々にあるとは思いますが、
1番はおそらく、団体として目標に掲げている、
ドーム大会…“福岡(の)ドーム大会”の実現にあるように思います。

九州プロレスでは毎年周年興行を開催してきましたが、
2019年にその周年会場として使用していた博多スターレーンがその歴史に幕を閉じています。
2018年に福岡国際センターで10周年興行を開催し、
台風に見舞われながら、見事な大会を作り上げました。

しかし、福岡ヤフオクドームのキャパシティは
これらの会場の比ではなく、福岡、九州のみならず、
日本各地の、そして世界のプロレスファンの
集まる場を作り上げる必要がおそらくはあるでしょう。

なればこそ、まずは首都・東京から。

九州プロレスを九州だけでなく、
日本を、世界を“元気にする”団体として示す、
大きな大きな一歩目が、2022年1月3日。

九州プロレス、決意の“上京”の日を、
今からすでに年明けに向けて、
心待ちにしています。








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