カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

私がプロレスを観る理由(2018冬)

2018-12-31 02:00:00 | スポーツその他
どうもカレーです。


どうやら今年はおそらく209興行見に行く、
というところで打ち止めのようです。

ここ最近というかこの二、三年、
やたらプロレスを観に行く生活をするようになりましたが、
“タガが外れた”とは思うものの、正直、“おかしくなった”とまでは言えなくて。
ただただ普通の生活をする延長でプロレスを観に行く回数が増え、
この観戦数になりました。

別に“プロレスを観に行く”ことが目的になってるわけではなくて、
観たい試合があるから、行きたい興行があるから観てる、
ということについては、概ね変わりのないスタンスだと思います。
…まあ、現実をどうしても“薄め”たくて、
プロレスを観に行くこともないわけではありませんが…



さて。



藤田ミノル選手売店で、
2018.7.26に開催された、“裏ファンミ”DVDが販売されています。
このファンミ、私は行けなかったので
内容が気になっていたのですが、
「是非、見たほうがいい」と熱烈に勧められ、
自分へのクリスマスプレゼントとして、
12.25にファッションセンターふじた売店で早速購入しました。

そして、今まさに視聴中です。

販売中の商品なので、細かい感想は言いませんが、面白い。
単純に面白メンバー座談会のワチャワチャ話として、まず面白い。
そしてもう一方で、ガンバレ☆プロレスと大家健と、藤田ミノルと。
その関係性を考える上での“読み物”として、面白い。

DVDでは、藤田ミノル選手がガンバレ☆プロレスという団体に如何に愛情を持っているかが、
(本人が否定しようが、しまいが)伝わってくる内容となっています。
そしてそのガンプロと距離を置くキッカケとなった出来事について、
リング上で語られた心情以上により丁寧に語られています。
その心情は、僕はプロレスラーではないですけれど、
藤田ミノル選手がそのように語ることは腑に落ちるし、理解できるし。
前に述べた“正しさ”みたいなものもやっぱり感じる。

そしてまた同時に、DVDの中ではその出来事について、
出来事そのものについてやその盛り上がりについては、
決して否定されていない、ということも読み取れます。

ただ、その起こった“突風”に対する捉え方が、藤田ミノルというプロレスラーと、
大家健というプロレスラーの間に、決定的に乖離があった、ということは、
実に明白でした。

で、その乖離を当の大家健選手が「わかってない」ということについても、
DVDの中では指摘が入ってます。
うん、わかる。

一方で、藤田ミノル選手というプロレスラーは、
徹底的にこういう機微が「わかる」レスラーであるように思います。
…この「わかる」の主語が本当に機微という言葉であってるのか、
空気とか流れとか物語とかそんな言葉でいいのかについては
実に悩ましいところではあるんですが…

「わかってない」ことと「わかる」ことの乖離は、
このままガンバレ☆プロレスで二人が交わらないままであれば、
特に問題となることはなかったように思います。

ただ、ガンバレ☆プロレスへの情を持つ藤田ミノル選手が、
その情があるが故か、あえてそのキッカケとなった出来事を晒し…
例えるなら、池に岩を投げ込むような形で、
「わかってない」大家健に気付かせ、対峙することになった。

後楽園ホール大会。

試合として激しいものとなりましたが
、どこか個人的に物足りないように感じた心情の正体。
向き合った二人の心情が、「通い合わなかった」のは、
この、投げ込んだ岩の正体…というか、
「藤田ミノルが何故岩を投げ込んだのか」が、
結局、大家健選手に届かなかった…徹底的に「わかってない」ままだったことが
要因だったのかな…と、一つ。
感想を得ることとなりました。



それでも、大家さんのこの「わかってない」っぷりは、
ある意味では武器であり、らしさでもあり続けてきたものです。
その「わかってない」状況を埋めるべく、頑張る。
それが、ガンバレ☆プロレス。

だからこそ、この戦いが藤田ミノル選手まで届かなかったのは、
藤田選手自身が指摘した「頑張りきれなかったこと」。

ガンバレ☆プロレスと藤田ミノルの溝を埋める熱を、
頑張りきることで発することができるかどうか。
それはたぶん、最後は大家さんにしかできないことで、
大家さんがやるべきことなんだと思います。



さて。

こんな(プロレスを見続ける)生活が始まった最初の一歩は、
正直、“現実を薄めること”が一つ目的としてあったと思います。
直面している現実があまりに鬱陶しくて、
もっと楽しい世界、好きなもので満たしたいという欲求から、
毎日のように新しい出来事が起こるリングに、
ある意味救いを求めていた日々が続きました。

しかし今更言うのも何なのですが、
なんていうか、プロレスって夢の世界であると同時に、
どうしようもなく“リアル”であって。

結局夢中になるのは、
選手たちの生の感情や、これまで紡いできた、
そしてこれから紡がれる物語という、
果てしなく壮大な“現実”の在り方。
その在り方に、心を動かされ、のめり込んでいく。

ほんの僅かしかなくて守れる気もしませんが、
私のほぼ唯一の信条は“出されたものは、美味しくいただく”。

リング上で起こる出来事は実に様々で、
選手の感情も様々ならば、見る側の感情も大きく揺さぶられる。

でも、例え自分の生きる現実が鬱陶しくとも、楽しい現実や、
目撃したい物語で…薄めるのではなく…現実をより豊かに彩って。
苦いことも辛いことも面白いことも。
面倒くさいし、仕事したくないって毎日思ってますけれど、
それでも見届けたい何かのために、日々を生きてます。

自分自身の今年の感想と、
見終えたばかりのDVDの感想とをむりやりに結びつけようとして失敗した雑感。

でも、この二人に限らず、
多くの物語を見届けたいがために、
今しばらく。

自分の今の在り方を許容したいとおもっています。
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