∞∞ネット・プロレス大賞2016∞∞
全体得票が発表になって半月以上、
完ッッッ全に今更ながら、
続き。
ちなみに前半はこちら。
【最優秀興行】
これについては、2016年の振り返り記事パート3を作成途中に、
あまりにも文字数が多くなりすぎて断念してしまうほどに語りたくなった、
ひとつの、怪物的興行がございました。
1位 ガンバレ☆プロレス 10.2 後楽園ホール
2位 我闘雲舞 6.19 前橋市立日吉体育館
3位 野郎Z 3.1 新木場1stリング
一位は観に行った瞬間に決まりました。
ガンバレ☆プロレスの命運と大家健、今成夢人のプロレス人生、
その他様々な人生模様の交差点となった、
ガンバレ☆プロレス 10.2 後楽園ホール大会。
語りどころが多すぎるので、断念した2016年まとめ記事の内容を
そのままコピペしてみます。
昨年は様々なメモリアルがあり、怪物のような興行が続出した年でした。
一方で今年はそのような特筆すべき付加情報がある興行がそれほど多くなく、
一方で色んな興行に多くのファンが足を運んでいるような、
そんな印象をもっていました。
が。
やはり、今年もこの男が、三度、波乱を呼ぶ興行の中心に立ちました。
大家健、一世一代の大勝負。
10.2、ガンバレ☆プロレス 後楽園ホール大会。
大家健がユニオン離脱に伴い、
五万円で旗揚げしたという大仁田厚FMWに倣って
(鶴見亜門GMの)一万五千円で旗揚げしたガンバレ☆プロレス(ガンプロ)は、
大家健の人間力と、躓きから立ち上がろう、這い上がろうとする参戦選手の姿が、
“ガンプロユニバース”と呼ばれる一部のプロレスファン(私含む)熱狂的な支持を生み、
月に1回程度、100〜200名程度の会場で興行を行う、
(一応)DDT系列(ど)インディープロレス団体。
旗揚げ当初の謎の勢いで一気に話題となりましたが、その後、一時低迷。
しかし「プロレスキャノンボール2014」に参加したガンプロチームは
他のDDTをはじめとしたレスラーたちとの差を見せつけられながらも、
様々な苦難を乗り越え、大家健の頑張りにより、
大船渡で奇跡のチャリティー興行を実現させ、
一躍映画の主役となりました。
そんなこんな再び一話題になり、一瞬ですがKO-D無差別級を戴冠するなど勢いに乗るか、に見えました。
が、
「ガンプロの集客には影響していない」(スーパーササダンゴマシン談)状況で、
低迷期から中々抜け出せませんでした。
しかし、そんなガンプロに現れたのが、大家健の友人で、
後に“掃き溜めのブラックジャック”を自称する、
藤田ミノルでした。
その当時はセミリタイア状態というか、プロレス界であまり名前が出なくなっていましたが、
ガンプロ王子大会でその理由を赤裸々に語ったマイクが、
プロレスニュースを通じて反響に反響を呼び、
やがて、ガンプロvsトモダチ軍の抗争に火がつくこととなりました。
ガンプロが軌道に乗るとともに、大家健は、DDTの主役として戦うことになりました。
それがあの#大家帝国興行です。
スーパーササダンゴマシンがDDT総選挙で「マッスルをやる」として
ぶち上げたこの大会は、近年稀に見る怪物興行となりました。
※詳しい経緯は11/26公開の映画「おれたち文化系プロレスDDT」で観ましょう。
一応、昨年のレポートも下記の通り。
さて、二度に渡る“奇跡”的な興行の中心にたった大家健。
しかし、そんな大家の姿に藤田ミノルは更なるジェラシーを燃やし、
トモダチ軍との抗争は“ドロドロとした”“昼ドラのような”
ねちっこいものとなり、ますます加熱していくこととなりました。
vsトモダチ軍という主軸になるストーリーができたことで、
ガンプロへの関心は徐々に高まり、とともに、
様々な奇抜な仕掛けが打たれました。
RIZINの年末興行のスポーツエキスポ参戦、
DDT✕リンドリにおける美少女化&あいあいメインへの出場、
大家健のいつでもどこでも挑戦権獲得とKO-D無差別級王座挑戦、
王子ベースメントモンスター昼夜興行、
ハキダメ☆プロレス興行、
ガンプロ初の地方興行となる大阪大会の開催・・・
そして、7月。
唐突に決まった、ガンバレ☆プロレス初となる、後楽園大会の開催。
「満員にならなければ引退する」
そううそぶいた大家健に、
ファンもレスラーたちも、
何故か必死になって興行を後押しするさまは、
2014年の大船渡で、
そして、2015年のマッスルメイツの2015で目にした後継。
大家健は3度、奇跡の中心に立っていました。
二位は、我闘雲舞6.19前橋日吉体育館。
なんだろう。
凄く、ハートフルな大会でしたね。
前橋は「ことり」のホームタウンであり、
なんとなく「ことり」プロデュース…
というか、「ことり家」プロデュース興行みたいな風情のこの大会、
まず、会場に着いて驚きました。
前橋の歴史を感じる体育館に並ぶ人、人、人。
そして、そのほとんどが知り合いというのも実に驚きでした。
里歩選手曰く、
「なんなの!?愛に溢れてる!」と、
この時の「ことり」のマイクを聞きながら思ったらしいです。
いや、まさしくその通り。
人間の繋がりの力ってこんなにも凄いのかと、
ただただ感動しきりでした。
三位票は…色々迷った末に、野郎Zに。
なんだかんだ初野郎Zだったんですけれど、
一番快適な空間でした。
それが全てです。
次点 東京女子4.2春日部
“清水愛、東京女子卒業”興行。
なんだか色んなものが詰め込まれまくっていて大混乱のびっくり興行でした。
まず、この日はNXT TAKE OVER。
余談ですが、ワンチューロいわく、
直前までスクリーンに映してみんなでNXTを見ていたらしい。
で、会場とともにスクリーン切り替えたらしいのですが、
それはなんとサミ・ゼインvs中邑真輔の直前。
「ここで流してくれればいいのにー。みんな見たいと思う。」
と言いながら、スマートフォンでNXTを見ていた
私の隣の席に座り、興行開始まで一緒に観戦してました。
なので、ワンチューロはパレハです。覚えてないかもだけど。
清水愛が感動のメインを飾り、
卒業の挨拶を始めたところで
「♪薔薇は美しく散る」が流れ、
会場はお祭り騒ぎに。
東京女子プロレスのトリッキーな要素が
たくさん詰め込まれていた大会だったので、
とてもとても印象に残っています。
さて。
ガンプロ後楽園大会もそうですが、
今年は、団体の存亡を賭けたような興行、
興行の成否を問う挑戦的な興行や、
手作り感のあふれる興行なんかが多かったような印象です。
個人的に見に行った中では特に、
年明けすぐの1.4東京女子後楽園ホール大会、
アイスリボン5.5 横浜文化体育館大会、
我闘雲舞後楽園大会、
ガン☆プロ大阪、
REINA10.28後楽園大会、
HEAT UP10.31とどろきアリーナ大会
あたりはそれぞれに狙い、コンセプトがおそらくあって、
そのあたりに思いを巡らすのもまた面白い興行でした。
あとはDDTのもう一つのお祭り、ビアガーデンプロレスも相変わらず強烈。
特に今年は団体関係者に結婚が相次ぎ、
大会前には清水愛と井上マイクの結婚が発表され、
ハッピーモーテルDAYでは通称・ゲイ福の公開プロポーズ(と、その後のWe are the Worldにおけるニラさんの美声)、
男色ディーノDAYでは藤岡“メガネ”典一の衝撃の結婚発表と、
祝福と狂乱の雨あられ。
そしてその翌日には満を持してダムネーションDAY。
そこで佐々木が残した名言“群れない、媚びない、結婚しない”は
ユニットの名文句となりました。
あと、今年見に行きたかったけど仕事で見に行けなくて、
心から後悔したのは、DDTフェス2016。
2013年両国2DAYS「DDT万博」初日の“発展系”として
位置づけられたこの大会は、当初登場アーティスト全て“未定”で、
実のところ何をするのか全くわからないイベントでしたが・・・
ニコ生の映像を見て「観てー!」「行きてー!」ってずーっと言ってました。
いやいや、DDTのコラボは鉄板ですわ。
そんなこんなどこの興行に行ってみても、
プロレスって面白いなあと思う一年でした。
メジャースポーツの波、たぶんちょっとずつ来てます。
【最優秀団体】
この部門についてはいつもどう考えていいのか、
あんまりまとまらないがために、基本的には
「自分が見て面白いと思った団体」を対象にした、
前年比の関心具合の上昇度、みたいな感じで投票してます。
だから当たり前に見に行く団体と、
そもそもあんまり見に行かない団体とかはたぶんあげられない。
そうするとあんまり想像に難くない結果になるか。
1位 ガンバレ☆プロレス
2位 我闘雲舞
3位 NXT
例年あんまりアレな感じで大変恐縮ですが、
今年もまた、ガンバレ☆プロレスに票を投じざるを得ない。
初年度に最も勢いがあったガンプロも、一時停滞期があり、
動員的にも苦戦が見られましたが、
藤田ミノル率いるトモダチ軍との抗争と、後楽園ホールへの挑戦は、
一気にまたガンバレ☆プロレスの訳の分からない勢いを
取り戻させたように思います。
実際、今年見に行ったどの興行も面白かった。
後楽園が終わってさてどうするのかと思えば、
今度は、大家健想率いる“シン・ガンバレ☆プロレス”との抗争が始まり、
またもよくわからないがために目が離せない状態で、
勢いはまだまだ衰えず。
相変わらず今後の展開が全く読めませんが、
プロレスをメジャースポーツにするための戦いは、
私の関心を惹きつけてやまない。
二位票は、我闘雲舞。
2016年、この団体が無ければ私は壊れていた。
2014年のプロレスキャノンボール興行で見に行ってから、
リングでの大会はちょいちょい見に行ってましたが、
昨年、ストレスフルな私はもはや耐えきれなくなり、
プロレス見に行きたい衝動が治まりませんでした。
そんなとき、近くに、毎週、私好みのカードで試合の行われている団体が
あることを思い立ったのであります。
そんなこんな2月くらいから可能な限り市ヶ谷に入り浸っていた訳ですが、
年末にさくらえみ選手から衝動的な告白があったとおり、
実は2016年で様々な区切りを迎えた(さくら40歳、里歩10周年、帯広30歳、「ことり」高校卒業)ため、
団体を畳むことを考えていたそうです。
さくらさんは「みたいときにみにいける」プロレスを理想としてる、
みたいなことを言ってました。
でも、よくよく考えればプロレスラーという過酷な生き方について、
区切りがあるならば進退を考えておかしくない。
私だって、ちょっと仕事が忙しいくらいで辞めたくなるくらいなのだから。
結果的に「趙雲が試合前にお子さんがばら撒いちゃったかりんとうを拾ってるのを見て、
“私にこれはできないな”と思って」団体の継続を決意したそうです。
(結婚するために引退したかったらしい。)
そんなわけで今、みたいプロレスがみれていることに、改めて感謝。
そしてできる限り、みたいものはみたいときにみにいこう。
それは、いつまでできるかわからないし、
みたいものは、いつまであってくれるのかわならないのだから。
三位票は悩んだ末に、NXT。
サミ・ゼインvs中邑真輔の衝撃は凄まじいものがありましたし、
NXT大阪におけるサモア・ジョーvs中邑真輔は、
私が大好きな“エディットレスラー”サモア・ジョーが顔を出した
大変面白い試合になりました。
世界中のプロモーションから掻き集めた選手が躍動している現在、
NXTが抜群に魅力的なブランドであることは疑いようはありません。
ただ、一つ懸念を上げるとしたら、
“NXT”としてのゴールが見えない感が
否めない、という点があります。
WWEのファーム団体という位置づけから始まったNXTは、
旧来のWWE的スカウティングからは全く異なるアプローチで
世界中から名選手たちを掻き集め、結果、それが成功。
一時期はNXTがWWEを凌駕し、一つのブランドとして一本立ちするのでは?
という憶測もあったほどです。
しかし、RAWとSMACKDOWNによる2リーグ化が再び敷かれたことで、
NXTから次々と有望な選手たちが“上”に引き上げられました。
結果、現在のNXTは、男子は中邑とサモア・ジョー、
女子はアスカに頼り切り、中々対抗馬が作れない状況が続いています。
その混迷を切り抜ける起爆剤が次に何かあるのか。
そこに関心があります。
次点 アイスリボン
これはもうシンプルに、
興行集客の好調度合いが目覚ましいというのが、
わかりやすい"優秀"ポイント。
アイスの興行は2016年6興行くらいしか見てないと思いますが、
いずれも大入りとなっていましたし、
大晦日の後楽園に至っては過去最高の客入りだったという。
あとは、期待のメインイベンターが果たして帰ってこれるかどうか。
切に願います。
【最優秀プロレスを伝えたで賞】
1位 「俺たち文化系プロレスDDT」
2位 スーパー・ササダンゴ・マシン
3位 おにぎりプロレス
一位に推した「俺たち文化系プロレスDDT」は、
どうやら方方では賛否があるようです。
しかし、単純にプロレスの1試合という時間を切り出し、
そこまでの1年間を凝縮し、織り込んで見せる見せ方は、
まさに映画ならではのもの。
というか、DDTの世界観がちゃんと映画になるほど
ドラマチックであったということに、
個人的にはとっても意味を感じました。
二位はもう、圧倒的二位。
プロレス界屈指の奇才が、マスクというあまりにもわかりやすい
看板を手に入れてしまった今、
外にプロレスを広めるという意味では、
現役最強の個人です。
間違いなく。
三位おにぎりプロレスについては、
可能性への期待ですね。
「アイドルがプロレス」というのは
昨今そこそこに見受けられ、
なんならドラマ化をしているわけですけども、
「プロレスラーがアイドルをしている」というのは、
現役ではガトームーブとNwAぐらいのものです。
しかしどちらも、
「プロレスラーがアイドルをやっている」ことの
特異性を活かしている部分はまったくなかった。
そこで、おにぎりプロレスですよ。
見て下さい。これ。
どこからどう見ても、おかしいでしょう。
この特異性が受け入れられるかはともかく、
インパクトは
次点 ゼクシィ
たぶん、今最もアンダーグラウンドなところから
世間に届く可能性があるのが、ゼクシィ・・・
を、凶器に使う婚勝軍。
「ゼクシィ」という単語なくして、
現在のこのバズってる状況は生まれてないわけです。
なので、優秀なメディアという意味では、
ゼクシイの存在はやはり今後も
欠かせないのではないでしょうか。
【MVP】
1位 AJスタイルズ(WWE)
2位 石川修司(フリー)
3位 ケニー・オメガ(BULLET CLUB)
2016年のMVPは、WWE SmackDownの主役・AJスタイルズを推薦します。
昨年のイッテンヨンを最後に新日本プロレスとの契約を満了したAJ。
日本で見る機会が減ったため、2016年は2015年よりもポイントが下回る
可能性があるかと思いますが、活躍ぶりや実績という意味では、
2014年、2015年とは比べ物にならない。
2016年のAJスタイルズの活躍を顕著に示すとするならば、
“史上(多分)初めて、新日本イッテンヨンとWWEレッスルマニアに同じ年に戦った”こと。
評価される基準が微妙に異なる新日本プロレスとWWE、
そのどちらの団体でも重要なポジションを任され、
戦ってのけたというとにかくその一点だけでまずすごい。
AJスタイルズの移籍に際しては様々な噂がありましたが、
様々な憶測を飛び越えて、WWEロイヤルランブルで
いきなりローマン・レインズの前に姿を現した時の、
日米双方での熱狂ぶりはとんでもないことになっていました。
WWEでは当初中堅くらいの扱いが検討されていたっぽいですが、
ファンのあまりの熱狂ぶりに(ビンスの)見方がガラリと変わり、
一気にメインイベンターとしての地位を確立。
ジェリコとの抗争から、レッスルマニア後にいきなり王座挑戦権を掴み、
敗れはしたものの、そのあとにはジョン・シナとの刺激的な激突、
さらに、ブランド分割後はSmackDownのメインイベンターとして、
ディーン・アンブローズを破り、見事、WWE王者として君臨しています。
世界を股にかけてプロレスファンを熱狂さけたAJスタイルズを、
2016年最も活躍したプロレスラーとしてMVPに推薦致します。
二位は、一位にするか迷いに迷って、石川修司。
2015年のユニオンプロレス解散を契機にフリーとなった石川は、
2016年、プロレス界の“ラスボス”の一人として君臨していました。
大日本プロレスでは、佐藤耕平との“ツイン・タワーズ”で
強過ぎるBJWタッグ王者として君臨し続け、
シングルリーグ戦“一騎当千”ではのちの王者、神谷英慶を破って優勝を果たし、
大日本プロレス二度目の両国大会のメインを務めました。
DDTでは飯伏幸太の退団に伴い、佐々木大輔が連れてきた新パートナー“エイドリアン”として
竹下幸之介、遠藤哲哉組からKO-Dタッグ王座を奪取。
シングルで竹下に短い試合で敗れる不覚をとるも、
怒りに目覚めた大巨人は、DDTのシングル最強を争うKing of DDTトーナメントで優勝。
大日本とDDTというインディー二大団体のシングルリーグ戦で
ともに優勝を果たすという快挙を成し遂げると、
8.28DDT両国大会では竹下幸之介に借りを返し、
KO-D無差別級王座戴冠を果たしました。
さらには参戦していた全日本プロレスでは、
たぶん日本のプロレスラーで“最強”の一角である
諏訪魔の復帰戦の相手をつとめ、タッグマッチながら、
直接ピンフォール勝ちを収めました。
もはや無意味な区分であるメジャー/インディーの軛を取り払い、
無差別の活躍で進撃を続けるユニオンプロレスの大巨人。
が、
最大級に意味がわからなかったのは、東スポプロレス大賞で、
全く、名前が挙がらなかったこと。
その辺よくわからない。
三位票に、ケニー・オメガ。
これは…“見に行ったものに投票”っていう
なんとなくの自分ルールから外れますが、
まあ、ケニーだからしょうがない。
番外編 “ブロークン”マット・ハーディー
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