DDTの若手育成ブランドとして発足した、DNA。
2015年2月。
DDTさいたまスーパーアリーナコミュニティアリーナ大会で、
4人の新人選手のダークマッチに、衝撃を受けました。
樋口和貞、岩崎孝樹、梅田公太。
“えっ!?”と驚くほどに圧倒的なクオリティの新人たち。
その中に、唯一なんとなく存在が漏れ聞こえていたもう一人の新人、
“元・探偵”鈴木大がいました。
4人の中では一人だけ格闘技のベースがなく、
この日も孤立するシーンの目立った鈴木大は、
樋口和貞にカナディアンバックブリーカーに捕えられてギブアップ負け。
この4人の中では、残念ながら際立って弱かった。
しかし、吉江豊のようなピンク色のタイツの小さな身体で、
懸命に戦う姿が印象に残り、“彼が探偵…鈴木大か”と、
一発で記憶に刻まれました。
“探偵”の練習生についてはそれ以前から(主に大社長から)結構話題になっていて、
“ハクション大魔王の壺の狂言風”という一発芸を披露し宮武俊らと同時期に入門した彼は、
何故か途中で“沖縄送り”となったという情報以来、半ば失踪扱いに。
そして、“思い出して呼び戻した”的な形で、DNA所属となりました。
さて、その失踪期間中、ガンバレ☆プロレス代表・大家健が、
ある選手との一騎打ちのため、単身沖縄、琉球ドラゴンプロレスのリングに上がる、
という情報を目にする機会がありました。
そして、その対戦相手は、鈴木大…
ではなく、
琉球ドラゴンプロレスでコミカルな試合ぶりと
熱心な営業ぶりで密かに話題となっていたマスクマン、
スーパーマンタロウ。
何故沖縄で。
何故そんな謎のマスクマンと?
後々大家健選手から、
大家選手が膝の怪我で入院中、同じく入院していた“プロレスラーを目指す青年”と
面会した、というエピソードが語られています。
そしてその青年は、特に大家選手との繋がりを辿るわけでもなく
DDTの入門テストを受け、その後沖縄に渡った、と言われています。
さて、そんなスーパーマンタロウと鈴木大の不思議な酷似はさておいて、
これらのエピソードから、ガンプロユニバースの一員として、
個人的には鈴木大を“大家健チルドレン”として見ていました。
彼は弱い。
戦いも弱ければ、心も弱い(と自己申告してる)。
でも、その鈴木大からは、何故か人間的な魅力が溢れている。
それはもう、リングに収まらないほどに。
傷つき倒れた選手に真っ先に駆け寄り、
誰よりも大声を張り上げて注意を促し、
観客を危険から遠ざけ、時に身体を張り、
売店でもひときわ大きな声でチケットを売る。
そして、子どもに優しい。
強くない。
全然強くないこのレスラーを、大声を張り上げて応援するには、
十分すぎるほど、魅力的な“人間”でした。
大家健とともに始まった…わけではないかもしれないけれど、
何かと関わり深く、そして“人間”力をリング上で溢れされるあたりからも、
何となく似ている大家健との戦いで、
今宵、鈴木大はプロレスラーとして最後の戦いに臨みます。
DNAでは“ナメられっぱなし”だった鈴木大に、
大家健は引退試合を「やりたくない」と言いながらも、
最後までプロレスラーであり続ける事を求めました。
一方の鈴木大からは、この試合に懸けるところがまだあまりわからない。
でもたぶんきっと、試合で見せてくれることでしょう。
中島みゆき「本日、未熟者」を入場曲として使い続けた、
人間的な魅力溢れるプロレスラー、鈴木大。
本日、引退―
2015年2月。
DDTさいたまスーパーアリーナコミュニティアリーナ大会で、
4人の新人選手のダークマッチに、衝撃を受けました。
樋口和貞、岩崎孝樹、梅田公太。
“えっ!?”と驚くほどに圧倒的なクオリティの新人たち。
その中に、唯一なんとなく存在が漏れ聞こえていたもう一人の新人、
“元・探偵”鈴木大がいました。
4人の中では一人だけ格闘技のベースがなく、
この日も孤立するシーンの目立った鈴木大は、
樋口和貞にカナディアンバックブリーカーに捕えられてギブアップ負け。
この4人の中では、残念ながら際立って弱かった。
しかし、吉江豊のようなピンク色のタイツの小さな身体で、
懸命に戦う姿が印象に残り、“彼が探偵…鈴木大か”と、
一発で記憶に刻まれました。
“探偵”の練習生についてはそれ以前から(主に大社長から)結構話題になっていて、
“ハクション大魔王の壺の狂言風”という一発芸を披露し宮武俊らと同時期に入門した彼は、
何故か途中で“沖縄送り”となったという情報以来、半ば失踪扱いに。
そして、“思い出して呼び戻した”的な形で、DNA所属となりました。
さて、その失踪期間中、ガンバレ☆プロレス代表・大家健が、
ある選手との一騎打ちのため、単身沖縄、琉球ドラゴンプロレスのリングに上がる、
という情報を目にする機会がありました。
そして、その対戦相手は、鈴木大…
ではなく、
琉球ドラゴンプロレスでコミカルな試合ぶりと
熱心な営業ぶりで密かに話題となっていたマスクマン、
スーパーマンタロウ。
何故沖縄で。
何故そんな謎のマスクマンと?
後々大家健選手から、
大家選手が膝の怪我で入院中、同じく入院していた“プロレスラーを目指す青年”と
面会した、というエピソードが語られています。
そしてその青年は、特に大家選手との繋がりを辿るわけでもなく
DDTの入門テストを受け、その後沖縄に渡った、と言われています。
さて、そんなスーパーマンタロウと鈴木大の不思議な酷似はさておいて、
これらのエピソードから、ガンプロユニバースの一員として、
個人的には鈴木大を“大家健チルドレン”として見ていました。
彼は弱い。
戦いも弱ければ、心も弱い(と自己申告してる)。
でも、その鈴木大からは、何故か人間的な魅力が溢れている。
それはもう、リングに収まらないほどに。
傷つき倒れた選手に真っ先に駆け寄り、
誰よりも大声を張り上げて注意を促し、
観客を危険から遠ざけ、時に身体を張り、
売店でもひときわ大きな声でチケットを売る。
そして、子どもに優しい。
強くない。
全然強くないこのレスラーを、大声を張り上げて応援するには、
十分すぎるほど、魅力的な“人間”でした。
大家健とともに始まった…わけではないかもしれないけれど、
何かと関わり深く、そして“人間”力をリング上で溢れされるあたりからも、
何となく似ている大家健との戦いで、
今宵、鈴木大はプロレスラーとして最後の戦いに臨みます。
DNAでは“ナメられっぱなし”だった鈴木大に、
大家健は引退試合を「やりたくない」と言いながらも、
最後までプロレスラーであり続ける事を求めました。
一方の鈴木大からは、この試合に懸けるところがまだあまりわからない。
でもたぶんきっと、試合で見せてくれることでしょう。
中島みゆき「本日、未熟者」を入場曲として使い続けた、
人間的な魅力溢れるプロレスラー、鈴木大。
本日、引退―
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