《ネット・プロレス大賞2019 〜プロレスを伝えたで賞〜》
この部門は、プロレスを伝えたコンテンツを評価する賞。
個人的には最近、プロレス会場に行き過ぎて、
何かしらのコンテンツを通じてプロレスに触れるのが
中々どうして難しい(億劫)ため、
あまりちゃんと評価できていない気がします。
この部門も評価の軸がいくつかあるように思っていて、
“プロレスの魅力をプロレス社会の中に(量的に)広めた”
“プロレスの魅力をプロレス社会の中に(質的に)伝えた”
“プロレスの魅力を世間に(量的に)広めた”
“プロレスの魅力を世間に(質的に)伝えた”
という
[プロレス界/世間 × 量/質]のマトリックスで考えます。
この部門は、プロレスを伝えたコンテンツを評価する賞。
個人的には最近、プロレス会場に行き過ぎて、
何かしらのコンテンツを通じてプロレスに触れるのが
中々どうして難しい(億劫)ため、
あまりちゃんと評価できていない気がします。
この部門も評価の軸がいくつかあるように思っていて、
“プロレスの魅力をプロレス社会の中に(量的に)広めた”
“プロレスの魅力をプロレス社会の中に(質的に)伝えた”
“プロレスの魅力を世間に(量的に)広めた”
“プロレスの魅力を世間に(質的に)伝えた”
という
[プロレス界/世間 × 量/質]のマトリックスで考えます。
…と、
いうのをあとづけで思いつきました。
たぶんもっとたくさん軸の種類はあるのだけど、
現状の私だとせいぜいこれくらいでしか区分ができる気がしない。
たぶんもっとたくさん軸の種類はあるのだけど、
現状の私だとせいぜいこれくらいでしか区分ができる気がしない。
というわけで、投票内容は下記になります。
1位 新根室プロレス
2位 東郷見聞録
3位 Fate/Grand Order THE STAGE 絶対魔獣戦線バビロニア(赤井沙希出演)
1位には、13年に及ぶ活動に幕を閉じることとなった新根室プロレス。
一昨年にアンドレザ・ジャイアントパンダという衝撃的なレスラーを生み出した
根室発祥の社会人プロレス団体は、代表であるサムソン宮本選手が大病を患っており、
闘病生活に入ることに伴い、その活動に一度、幕を閉じることとなりました。
2019年10月に新木場1stリングで開催した
新根室プロレス初の有料大会には超満員の観客が集まり、
また、その内容も素晴らしかった。
その13年に渡る足跡については、
テレビや新聞等の各メディアにも取り上げられ、
もしかしたら、2019年一番多くの人に“プロレス”という単語を
届けた団体になるのではないか…とも想像します。
[別の団体で再デビューを目指されるという。]
新木場大会の冒頭、MCマーシーは“凄い技はできません”と
言葉にしていました。
でも、凄い技とか、迫力のぶつかり合いではないところ、
“プロレスが好き”という気持ちで空間を満たし、
世間に届けることができた偉業については、
どうしたって讃えずにはいられない。
団体部門、興行部門にもおそらくノミネートすることになるでしょうが、
私個人としては、その伝えた力を以てして、この部門の一位として、
名前を挙げたいと思いました。
2位に挙げたのは、ディック東郷選手が国内引退〜ボリビアでの引退試合までの
海外でのプロレス生活の模様を綴った書籍・東郷見聞録。
これはもう、ごめんなさい。
私の趣味だ。
今年数多く出版されたプロレス関連書籍、
私あんまり購入していないのでちゃんと評価できるわけもないので、
手にとった中で面白かった、ということでこちらを推挙しました。
2019年、数多く出版されたプロレス関連書籍の中で、
何故「東郷見聞録」なのかと問われれば、
トークショーでゲストとして来場していた、
藤田ミノル選手の言葉が何よりの答えになる気がしています。
「カバンひとつ、(レスリング)タイツ一つで、世界中を回ってプロレスをする。
プロレスラーは誰しも一度は夢見ると思うんです。
…無理ですから!」
自身も世界各地でプロレスをし、
国内フリーの超売れ(売り)っ子である藤田ミノルをして、
こう言わしめるレスリングマスターの足跡。
その貴重な体験を、皆様も是非お手元に。
3位は昨年初旬に話題となりました、
舞台Fate/ Grand Order。
何故これが“プロレスを伝えた”かと言えば、至極シンプルに、
赤井沙希選手が出演していたからです。
特定のコンテンツの、それもスピンアウトである舞台ということで
遡及力は如何ほどかと侮るなかれ、そこは国内最強のWEBゲームアプリ。
およそ2000万ダウンロードの基盤は伊達ではなかった。
赤井沙希選手が演じたのは、ケツァルコアトルという南米の神様。
何故か作中ではルチャリブレに傾倒しており、
神様なのに肉弾戦を心情にしていたりします。
原画は広江礼威なのに…
で、ルチャリブレ好きの神様の役を現役プロレスラーである
赤井さんが演じるということで話題となったかと思えば、
なんと劇中でも実際にプロレスリングムーブを披露する機会があったようで。
世界はルチャで繋がっている。
赤井さんは赤井さんで“ケツァルコアトル”を演じた経験をプロレスに持ち帰り、
FGO作中でケツァルコアトルが繰り出す攻撃と
似た動きのJK(オリジナルは冨永真一郎)を使用するようになり、
さらにはこの舞台の経験の後に体得した高角度ラ・マヒストラルを
“ケツァルコアトル”というそのものズバリなネーミングでフィニッシャーにするなど。
[“ケツァルコアトル”に入る前の「イキマーース!」という掛け声は、
作中でのケツァルコアトルの台詞。]
[JK]
[JK]
この舞台がキッカケでプロレスに興味を持たれた方や、
初めて会場に観に来る方、ファンになる方もいらっしゃったようで、
そうしたキッカケや、ファンカルチャーの親和や広がりは大変尊いものです。
プロレス文化の外へプロレスを広めた、という点で、
ここで触れておきたいなと思いました。
かつては如何に既存のメディアを活用してプロレスの枠組みを広げることができるか、
様々に試みられてきましたが、今や団体の規模の大小に関係なく、
メディアの活用は当たり前になりました。
専門の映像配信サービスも今や各団体、プロモーションが持っていたり、
You Tubeで検索すれば団体You Tubeチャンネルから試合や中継がみれたり、
あっという間に世界に繋がることができます。
個人的にはエニタイムフィットネスでバイク漕いでるときとか、
試合で使用された技や展開の確認なんかができて大変便利な一方で、
視聴数についてはまだまだ一部の限られたユーザーのみにしか届いていないものもあったり。
その中で、初日の出プロレスで佐藤光留は
YMZ You Tubeチャンネルでの佐藤光留vs志田光の動画が32万視聴、
佐藤光留vs朱崇花の動画が37万視聴と伸びに伸びてることを明かしていました。
[海外向けコンテンツ]
なんというか、コンテンツによっては(主に海外からのアクセスで)
爆発的に拡大する可能性も秘めているので、
もはや映像コンテンツは必須のインフラなのかもしれません。
そうしたインフラの産物として、
AEWでうっかり解説のエクスカリバーが
さくらえみと里歩と我闘雲舞の紹介ついでに
“Rising Star Lulu Pencil”と口走ってしまうような事態だって起こるわけで。
[時には予期しない、意図としない拡散も起こりうるという]
…何が言いたいのかといえばまあ上の段落2つくらいに言及したかっただけなのですが…
ともあれ、“映像で配信されるプロレス”はすでにインフラとして定着し、
特別なものではなくなりました。
そんな時代にあって、さらにプロレスを広めるにはどうしたらいいのか。
映像以外の仕掛けが必要なのかもしれないし、
映像の中での仕掛けが必要なのかもしれない。
プロレス好きだけに広めるべきものと、プロレスという一つの国の外に向ける発信が必要な場合もある。
…あとで最優秀団体の話の中で“市場規模”に触れますが、
言ってもまだまだ、特に国内ではニッチな市場であることには変わりはなく。
誰が、どこに、何を、誰に向けて、プロレスを伝えるのか。
その在り方は日に日に変わるとともに、
ますます今後戦略が必要になっていく…
…
……みたいな話にすればキレイにまとまるでしょうか。