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カレーです。
すでにネット・プロレス大賞2020、
全ての投票内容が公開されております。
結局例年後出しになってしまう&今回も順調に遅れていますが、
まあ、でも、記録に残すことはとても大事だし、
記憶をちゃんと刻むのも大事。
もしかしたら旬は過ぎるかもしれませんが、
完走するまではちゃんと書きます。
〜最優秀タッグ〜
2位 アストロノーツ(阿部史典&野村卓矢)
3位 W☆YUNA(まなせゆうな&水森由菜)
1位に挙げるのは、
プロレスリングBASARAでアイアンフィストタッグ王者に君臨し続けた、
バナナ千賀&ツトム・オースギのSpeed of Sounds(S.O.S)。
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インディペンデント界では言わずとしれた名タッグは、
2020年1月のBASARA旗揚げ4周年記念大会で
初代王者であるFUMA&久保佑允からベルトを奪うと、
そのまま1年間ベルトを守り続け、
新型コロナウィルス感染拡大の状況下にも関わらず
重ねた防衛は実に7。
BASARAのタッグをほぼ一巡することとなりました。
プロレス界ではまだまだ歴史の浅いアイアンフィストタッグのベルト。
しかし、S.O.Sが王者となったことで…
名タッグの、タイトルマッチ特有の“本気”が見られるという
贅沢が、プロレスリングBASARAを観に行くとできる、という
一つの価値を生んでいたと個人的には思います。
もうとにかくこの二人のタッグワークは尋常じゃないというか、
全てがタッグのために機能しているというか。
単純に連携だけではなく、タッチワークにカットプレー、
パートナーとの距離のとり方など
直接的に試合には関わらないところまでもが全て、
タッグのために、勝つために機能している美しさ。
タッグというプロレスの戦い方の面白さを示し続けた名タッグを、
迷わず1位に推すこととなりました。
2位に挙げたのは“アストロノーツ”阿部史典&野村卓也。
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BJWタッグ王座に就く二人の戦いは、
いつ見ても思わされます。
“頭がおかしい”
と。
およそ合理的とは程遠い、
ただただ火に油をドボドボドボドボ注ぎ続け…
その火を最大限までデカくするその試合ぶりは、
もう、とにかく目が離せない。
ベストバウトにアストロノーツが絡んだ試合を
おそらく4試合くらい挙げたと思いますが、
見た試合の全てがもう、本当に、気が狂ってるとか
そういう形容の似合う試合で…
…たまらなく、最高でした。
そんな素敵タッグは年末にはツインタワーズまで撃破、
日本インディー大賞2020にも納得の選出。
しかもまあ、多分。
二人の行く道のこれはまだまだ出発点くらいなんだろうな…
3位は、組んだ瞬間に“投票しよう!”と思いましたね。
ガンバレ☆プロレス所属のまなせゆうなと、
我闘雲舞所属、水森由菜によるタッグチーム、“W☆YUNA”。
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この2選手の動向をなんとなく追っている方からすれば、
おそらくはいつかは戦ってほしいor組んでほしいという
願望があったのではないでしょうか。
私もその一人です。
…いや、少し正しくないかもしれない。
正確には“ぽっちゃり女子プロレス”旗揚げの際に、
結構多くの方が思ったのでしょうか。
この団体には、水森由菜が出るべきだ、と。
“ぽっちゃり女子プロレス”の概念はともかくとして、
人の前に立つ仕事からプロレス界に足を踏み入れ、
並々ならぬ努力とともに野心を燃やしながら、
それでもどこか、自分の望むところに手を伸ばし続けているような…
二人からはそんな、似た空気を感じていて、
語弊を恐れずに申し上げれば、ともに、“ガンプロっぽい”と、
割と常々思っていました。
なのでガンプロのサテライト女子団体的なブランドであるぽちゃじょは、
二人の邂逅する場として適切…と思っていたら、
二人にとって共通の戦場となったアクトレスガールズ(Color's)で
直接的ではないにせよ初遭遇。
まなせゆうなのガンプロ加入によってあれよあれよという間にことは動き、
アクトレスガールズ後楽園大会で唯一の所属外同士のタッグとして、
いきなりタッグトーナメントにエントリーされることになったのでした。
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試合には敗れることになりましたが、
その試合自体がまず個人的にはとてもとてもいい試合でしたし、
また、タッグとしてのインパクトと熱量が凄かった。
あと水森さんはやっぱりキャリアの大半でアジアドリームタッグ王者として
SAKI選手と組んでいたというところもあって、
やっぱり、タッグが異様に巧い(気がする)。
初戦敗退は残念ではありましたが、
タッグとして継続的に活動する意志を
お二人が示しているので、もう、楽しい。
常々思いますが、タッグチームにはフィーリングとか
インパクトは大変重要。
ということで本年3位は、W☆YUNA。
今後も大変楽しみです。
しかし3位にも関連しますが、
水森さんの所属する我闘雲舞…というかチョコプロは、
この感染症禍にありながら、とんでもないインパクトのチームを量産しましたね…
ド腐れヤッホーズ(藤田ミノル&水森由菜)
BestBros(駿河メイ&バリヤン・アッキ)
ペンシルアーミー(ルル ペンシル&エミ ペンシル)
東京失恋学園(藤田ミノル&アントーニオ本多)
ブラックコマネチ(アントーニオ本多&桐原季子)
ジェネリックCDK(クリス・ブルックス&翔太)
and so on
あと他にプロレス界で印象に残ったのは、
ホットジャパン。
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どうしてもそのタッグの持つ熱量とか、
インパクトに目を奪われてしまいます。
そして名前を挙げたこれらのタッグにはまだまだ“先”がある気がしていて。
さて2021年。
選手と選手の邂逅が、どんな個性を生み出すでしょうか。